(4)デリー再訪(2度目)
本文へジャンプ 2006年2月15日、18日 

 

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  中高年のインド2002.12      

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路線バス

2006.02.15(水) 21時50分頃 気温28度。インドで乗りたかったのが路線バスだ。夕食をした後、デリー駅まで路線バスで移動した。
立っている菜っ葉服の人が、車掌さん。バスの乗客の皆さんは陽気だ。車掌さんに写真を撮っていいか聞いたら、大歓迎だった。


バスは後のドアから乗って、ドアの横にいた車掌さんから乗車券を買った。ただ、下の動画(リキシャ4)だと、一瞬だが前のドアから乗っている人が見えるので、混んでいる場合の乗車はどっちからでも良いのかもしれない。

デリー駅まで2ルピー(5.5円)。バスに乗った時間は10分、2キロ程度か。混んでいるバスも多かったが、空いているバスで良かった。
バスの乗車券。紙はわら紙。1280x1024の17インチ液晶で原寸。(8.6×2.8cm)

上は裏。青線が入っている。
左に2箇所の切れ目があるのは、乗車券の2箇所を止めて束にしてあるのを引きちぎったためだ。車掌さんの左手注目。

バスの運転手さん

俺を写してくれと言ったバスの乗客。モニターを見せたら、それを持って周りに自慢した。

バスの車内
私は太り、醜男なので顔は修正してある。(恥ずかしいのだ)
下写真拡大


車内をもう一枚(前方写真)
日本のバスと比べると安普請だと思ってしまう。シートの骨組みやライトの配線を見ると、カッコ悪くても安くて丈夫なのを目指しているのが分かる。こんなのを見てしまうと、世界の開発途上国への輸出競争では、日本の会社よりインドのTATA社が強いだろうと思う。20年くらい前、インド製の鉄は巣があり、車もエンジンの中に空洞があったり、シャフトが折れたりするという新聞記事を読んだことがあるが、今のミタルは品質も一級だ。

降りるときの写真


おじぎをしながら「ありがとう。さようなら」と言って、前のドアからバスを降りた。私が降りたら、ターバンの乗客が降りながら声を掛けてきた。
バスの前で記念撮影をしろのこと。車掌さんも降りてきた。運転手さんも笑顔で了解し、バスをしばらく止めた。良く写真をみると運転手さんが手を上げている。
最後に車掌さんと握手して別れた。ちなみにバスは道の真ん中付近に停っている。バスはこんなことをしてもいいらしい? 道の真ん中付近に止まったバスからターバンの乗客が降りるところ。←停まっているバスの右側を自転車が通っている。停まっているバスの左は通ってはいけない規則が遵守されているようだ。インドでは、道を走る物で一番偉いのはバスのようだ。

皆さんのご親切に感謝。

なお、バスに乗った場所は、夕食を食べたレストランの前だったとしか分からない。
写真下。夕食を食べる前にインド舞踊の店に行った。ハワイに行ったらフラダンスを見るようなものだ。




この後、3日のブランクあり。



児童の遠足
(デリー市内のラージガート)

上の写真の3日後の2006.02.18(土)12時頃  気温31度   乾季で、太陽が出て、雲ひとつなく晴れているのに、青空でなく、また影が薄いのは、デリー市が分厚いスモッグに覆われているからだ。
整列の仕方は日本と同じ。前の人の肩に手を掛ける。このような整列はイギリス式か、アジア式なのか?幼稚園から小学生低学年くらいなんだだろうが、おしゃまな子もいるナア。東洋人なので注目を浴びたところをパチリ。

目立とうと手を振るのは、人類共通の仕草だなんて思う。

どこでもこの年代はお調子者が多く、先生は「コリャ・コリャ、困ったもんだヮ」と大変そうだった。


ここからNehruPlaceへ移動中の車が、信号で停車中に物乞いが来た。小さく開けた窓から10ルピーを渡したら、運転手がガイドのカーンさんへ「この日本人は何を考えているのか?10ルピーも渡したゾ」と報告していた。


2006.02.18(土) 13時頃  DelhiのNehruPlaceにて

靴磨き

20ルピー(55円)。このおじさんの前を通ったら、こちらを見ながら、台上の置木で、ドンドンと台を叩いた。靴を見たら土ぼこりで白く汚れていた。
台の上に足を掛けたら、両足とも靴を脱げという。彼が指し示した、台の前に置いてある足脂で汚れたサンダルを履いた。

靴を持ってブラシでサーット汚れを落とす。
靴クリーム缶のフタの上で赤と黒の粉の顔料と半透明のクリームを混ぜて靴色に合わせたクリームを作る。

ブラシにクリームを付ける。赤過ぎるのではと心配したが、結果はバッチリ合っていたようだ。ブラシに付いている前のお客の黒色を計算したのかと思った。
フタの上のクリームは全部使った。



ブラシ一本で靴を磨く、々、々。

おじさんの靴磨き(動画
布は使わない。隣の黒靴の友人は時間が半分で10ルピー。
靴紐がある靴はひもを取ってから作業する。仕事は丁寧だ。


色の調合や、ちょっとおしゃれに黒いチョークのようなもので靴底横を黒くしたので、クツ磨き時間が約10分掛かった。



CDが置いてあるのは、客寄せだろう。人とカラスと蛾は光る物が好きなDNAがあるという。日本でコンビ二やレストランにガラスや鏡を多用しているデザインが多いのは防犯目的だけではない。昔から飲み屋のちょうちんの中には、ろうそくや電球が入っていてDNAを刺激して誘惑する。
日産自動車は、原価低減にこだわり光物(ライトやガラス面積)が小さいデザインの車を出してシェアを落とし、外資の傘下に入った。お客を見て置き木を叩くタイミングといい、当時の日産の経営者より、このおじさんのほうがお客様心理を理解しているのは間違いない。「こちとらの商売(靴磨き)は、口ばかり動かしていたら食えないんだよ」と思いながら寡黙に手を動かしてきたのだ。

インドTATA社の乗用車
TATA Marina

集客のための光物(ライトやガラス面積)をケチってはいない。
ドイツ車は当然として韓国車や最近の中国車も然りだ。ヘッドランプの周りに小さなランプを付けたりしている。設計者は意識していないかもしれないが、人類の持つキラキラ好きDNAを刺激して購買に繋げる効果を持たせているのだ。購入者は用事も無いのにそのランプ(例えばスモークランプなど)を点灯させて走るものだ。
ところが、勝組のトヨタやホンダが、最近は光物を小さくした車を出し始めた。しかもベストセラー車や高級車だ。L-isの前後姿はどう見てもカローラみたいだし、カローラだとしても売れそうもない、みみっちいデザインだ。同じく、mark-Xの後姿や前姿も同じくランプが小さいが、しかしこれには三つのランプがある。3つの光物が並ぶパターンは人間に好感を持たせるので、そこがL-isとは違う。しかし、大きくすればもっと売れた車になった筈だ。L-isの設計管理者のサラリーマンは会社から利益を出すことを要求されたのだろう。失敗を恐れ、少しの販売でも沢山の利益を出せる易き方法を選んでしまったのだ(気持ちは分かるけどネ)。しかし、それば先人達が「俺は上手くやってみせる」と考えたが、必ず失敗してきた死屍累々とした道なのだ。私事だが、日産の車が先の理由でシェアを落としていたころは、車を買う時期が来たときに、町中に走る車をチェックしたが、日産製は目に止まらず、最後まで購入候補に浮かばなかった。
1年後にトヨタやホンダのその車の担当執行役員から「経済性や安全性に自信を持っていのだが、お客様の好みが多様化して、新車効果が出ないなど、従来のビジネスモデルが通じない」なんていう台詞が聞かれるだろうが、実際は、ほとんどの人の好みに合わない安っぽい車を出したからだ。500円を惜しむことが、100万円を捨てることになるという結果が分からないのだ。当たり前だが、売れなくては500円惜しんだことにもならないし、100万円売り上げたわけでもない。
シェアを落とすのが会社としての方針(*)なら違うのだろうが、単純でしごく当たり前の「世間には、私はペンキ好きなので、光物(ライトやガラス面積)を小さくして、その分ペンキを塗った部分を見せて欲しいという人は、あまりいない」ということに気づいていないのだ。DNAによる誘惑が無くなり、人はおろかカラスや蛾も寄ってこない結果が、予測できないのだ。ヘッドライトは良く目に例えられる。濁り曇った細く小さい目を持ち、自己愛が強く自画自賛が大好きな人でも、出歩く相手は光り輝くパッチリとした大きい目の人のほうがうれしいものだ。昆虫の中でトンボが人気があるのも大きな複眼があるからなのだ。
負け戦をしてしまう心理は、本人の利になる欲が、他人や世間を思う気持ちよりも重い為だ。世の中の人の大部分は、100メートル先で起きた交通事故での他人の生き死によりも、自分の手の中にある10円玉のほうが大事なものなのだが、世間の人を相手にしての商売は、自己都合を優先していては勝てるわけは無い。

日産自動車は未だにシェアを落としている。それは組織がまだ惜しむ文化だからだろう。ミミッチさが取れないのだ。日産車はセンターに計器を付けスピードメータや時計を見るのに横を向かねばならない原価を削った大衆車向けのチープ仕様を中級車に採用したりする。しかし他社は高級感を惜しまない、10年位前にトヨタはセルシオと同じハンドルデザインを大衆車に採用した。「500円しか原価が違わないのならばそっちが売れるので良いに決まっているじゃないか」の文化があったのだ。(今もあるかは知らない)
数年前からベンツはサイドミラーに付いているウインカーで、カッコ良さを見せ付けて、高級感を作っていた。惜しむ文化の日産自動車なら最初は高級車に採用し、大衆車への採用は最後だろう。でも、経営的に正しい選択は”高級車が売れている理由を、大衆車に採用すれば、もっと売れるし、「サイドミラーに付いているウインカー=高級感」のイメージを潰せる”なのだろう。moco辺りから採用すれば日産株は買いなのだが、実際はエルグランドに誇らしげに付けてしまった。もし、「コストが掛かる方向だし、ベンツの採用なのだから高級車からに決まっているじゃないか。差別化はこういうところでするんだぞ」なんて言う役員いたからならば、人材が悪い会社であることは誰でも判る。また、他社が、光物を小さくする誤った方向へ行っているのを「原価が安くなるぞ。」と嬉々としてマネッコしては浮き上がれない。十年前のプレジデントは軽トラックよりライトが小さく、横からライトが見えなかったが、そんなミミッチイ原価低減策で利益が出たのか?を問えば正しいか否かは明らかだ。シェアが利益を生む商品を売る会社の経営は吝嗇家に不向きなのだ。
また、タケダの会長が言っているが、製造業は利益を大きく上げるには、シェアを大きくする必要があり、そのためにはゴマのスリベエ(武田会長の言葉)を排除し、正しい方向を見れる人を経営者にしなければいけないのだ。

また世間の人は、三角定規とコンパスで作った車のデザインよりも、立体的な子供のほっぺや赤ちゃんのおしり、葉っぱや花などの螺旋曲線を組み合わせたデザインのほうが美しいと感じるものだ。誰でも、ガリガリの角張った老人よりも、ふわふわの幼児のほうが見ていて楽しい。18歳の頃の吉永小百合のふくらはぎや、16歳の由美かおるの胸の線は、ありがたくもったいないものなので車なんぞに、使ってはいけない。しかし20歳時の吉永小百合の目の形がヘッドライトなんていうのが出たら、センチュリーでも私は買ってしまうゾ。最近のN産が出している花びらが欠けた形のヘッドライトはどちらかと言うと「三角定規のデザインが入っており」、売れそうにもない。外観デザインは螺旋曲線で作ればよいのだ。そして、日産には売れる車より原価が安い車を目指す社則でもあるのだろうか?

スカイラインの場合等の比較(現在の欠け花びら型ヘッドライトと花びら1枚型ヘッドライト)

初代ステップワゴンが売れた理由に関してちょっこっと書いてあるページ→ここ

(*)わざとシェアを落とす方針:例えばトヨタならば、次の担当役員に予定している豊田家の人に、手柄を立てさせるため、今は売れそうもない車を出して、後で「おぼっちゃまは素晴らしくございます」なんて言おうと思っている役員達の配慮だ。もし、彼が次回のモデルチェンジ時期に合わせるようにレクサス系の担当役員になったら、2006年3月時点でトヨタの組織や人材は腐っていた所があったとの予測が付く。

今後、正しい方向を見据えているデザインの韓国車や中国車、インド車が世界シェアを拡大していくのだろう。

写真下はデリーの秋葉原という電気街(NehruPlace)のマーケット。
左下に靴磨きのおじさんがいる。

牛もいる。




「あきばおー」の看板があれば、秋葉原と何も変わらない(写真下)。



ネールプレイスの商店街を歩く(動画:無音
SDメモリー(512M)を約8000円で購入した。2006.02時点で秋葉原を代表する安売店アキバオーと同じような価格だ。日本の大手電器屋さんよりは安い。







02/18(土) 14時頃

ガンジー博物館

ガンジーの足型が付いているサンダルを見る。独立の父の入場無料の博物館だが、人はまばら。

セクハラ親父だった(女性と写真を撮るときに肩を組むのが好きで、そのとき女性の首に回した手で乳首をチョンと触った)との噂を聞いたから、人気低下中か?




2006.02.18 15時30分頃

ひげ剃屋

昼食を取ったレストラン MOTI MAHA(*)近くの路上にある。髭剃り屋さんに行った。


ヒゲ剃り前に、ナイフの刃(EDGE)を新品に替えるので安心だ。(もし、あなたもヒゲソリをするならば、最初に刃を替えるように要求してください。)机上の金属製コップの水を泡立てブラシに付け、ブラシに石鹸を付けて泡立てたのを、霧吹きを吹いて濡らした顔に塗る。コップの中には毛が浮いていた。
ナイフ、ブラシ、石鹸、タオルは一つしかないのでお客で共用だ。約5分で20ルピー(55円)。仕事は丁寧だが、顔の石鹸を取るのはナイフでなぞるだけで、水で洗わないし、タオルで拭かないのが気になる。肩に掛けたタオルから長らく洗っていない髪の臭いが、強くした。最後に、大量のアフターシェイブローションを付けてくれる。



ひげそり 動画

まくらの位置はくぎを差し込んで調整する。
日本人は胴長なのでまくらを最大に伸ばしても下だ。

胴長短足の私としては空港や駅、ホテルでの高いアサガオ型トイレが思い出される。しかし空港や駅に子供用がないのはどうして?日本のような老人大国でも子供(0〜14歳)の人口比率は14%ある。
インドは34%だ。いくら子供の空港や駅の利用者比率が低くともドックイヤーのような意味でチャイルドイヤーとも言うので、子供がトイレに行く頻度は高い筈だ。
それに日本人は子供用を使うぞ(使わざるを得ない)。

髭剃り終了直後


髭剃り屋さんの一服



(*)タンドリーチキンを堪能したレストラン。
しかし、トイレが小さい。このクラス程度でもトイレは大きく、そしてウォシュレットにしてよ。


リキシャに乗ってChandni Chowk見物

デリーで一番の繁華街チャンドニー・チョウク(Chandni Chowk)をリキシャで見物。
中高年の私には、一人歩きにちょっと勇気がいる処だ。




リキシャから1 動画

車が行き交う中、ほとんど衝撃緩衝が出来ないリキシャが、後や横を走る車に、クラクションとブレーキ音を立てさせながら強引に車線変更する。運転手に全てを託しているのだが、ちょっとしたスリルだ。



リキシャ後輪から2センチ程出っぱている車軸のネジがオートリキシャにコツンと触れた。そのときのオートリキシャ運転手。

リキシャから2 動画:無音

リキシャに乗るときにホコリっぽいので、花粉症用の使い捨てマスクをしたら、インド人の皆さんに気持ち悪がられた(右下の男性の顔参照)。

インドでは伝染病や重病人があのマスクをするようだ。旅行者は現地の人を不愉快にしたら良くないので、それに気がつきすぐ外す。

ラールキラーやモスクで降りて、見物の間は待ってもらったりしたので、リキシャ時間は、15:20頃から小一時間。50ルピー
リキシャから3 動画
下のオレンジはリキシャの乗車ルート


写真をもう一枚

リキシャから4 動画



リキシャから5 動画
リキシャから見たバスの動画(上)、写真(下)




下の写真を撮った瞬間は動画5に記録されている。




2006.02.18(土)
地下鉄

変化するデリーを見せ付ける近代的なカシュメレ・ゲート(KashmereGate)駅。



KashmereGate駅でニューデリーまでのトークン(切符)を購入(8ルピー:22円) 夕方4時25分
切符売り場。自動販売機はない。人手に事欠かないお国柄と10ルピー以上は紙幣のためだろう。



駅に入る時にチェックゲートを通り、警官からボディーチェックを受ける。
一回乗車用の切符は中央が凹んでいる赤いトークン(コイン)で、JR東日本のSuicaのように読み取り機に近づけるとゲートが開く。トークンなのは再利用の為だ。印刷は無いので、トークンを見ても代金は分からない。
詳しくはここ(デリーメトロのホームページ)へ。改札機の写真もある。

KashmereGate駅内、エスカレータを乗り換えて深く潜る。



地下鉄の建設費用の64%は日本の円借款だそうだ。インド人に聞いたが知らなかった。
エスカレータはシンドラー(Schindler)だった。列車は香港や台北のような内装だった。乗車時に列車メーカは確認できなかったが、帰国後に調べたら 三菱商事が納品した韓国製だった。
地下の鉄枠には日の丸が書かれているかもしれないが、利用者には見えない。日本の外務省には、普段通りの仕事なのだろうが、名刺半分の大きさでも円借款が64%で完成したと書かれているプレートが駅の隅の床に貼られてでもいれば、我々納税者はうれしい。
地下鉄や鉄道は設備産業だ。インドで22円ならば、日本でも50円くらいで乗車出来る筈だと考えるのだが。


地下鉄駅内は撮影禁止だそうで、トークンの写真を撮ろうとしたときに駅員に注意された。失礼しました。
車内は130%程度の乗車率だ。インドなのだからギューギューに混んでいると予測していた私としては、期待外れであった。土曜日の夕方なので空いていたのか、料金が高いから空いていたのか不明。
電車幅は大江戸線位で小ぶりである。日本人としては、狭軌採用のJRと同じ失敗を押し付けたようで気になる。10年後のインド人は、狭軌を後悔するはずだからだ。
つり革は車内中央に一列だ。私が乗った時間帯は4分間隔で運転していた。
列車スピードは日本と同じ。7〜8分でニューデリー駅に到着。地図上だと距離は約3kmだ。
降りるときには、コイン(トークン)を投入口へ投げ入れるとゲートが開く。このシステムは良いので、日本でも採用すべき。


なお、空いている時間帯の運転間隔は6分。6:00〜22:00間の運転(電車の始発駅の出発時間)だ。

上のメトロ路線図で地下鉄は藍色、高架線は緑、地上線は赤。北は上。
地下鉄が走ることは、電気、上下水道などのインフラが安定している証拠でもある。保守体制や非常時の設備がしっかりしていて、受電ルートは3系統以上で、その送電線の最上線は光ケーブル入りの接地線で早期の落雷復旧が出来るなんてことだろう。地下鉄は2年前に開通した。
左写真(ソニーのHPから)。トラベルカードとはプリペイドカード。


人参ジュース
ニューデリー駅の地下鉄出口の一つに面している通りの反対側にある店だ。
オレンジと人参のミックスにしてくれと言ったら「出来ない。オレンジだったら2軒左側の店だ」といわれた。
ここに置いてある材料を見ると、なるほど人参ジュース一本で勝負している店だ。
果物でなく野菜ジュースを飲みたいので、人参ジュースを頼んだ。洋人参の長さ、金時人参のような色でふくらみが小さい三角形をしている。
インドの人参は水分が少ないので、人参を大量(十数本)とビーツ1片(下写真の一番上に置いてあるスライスしてある赤紫のもの。甜菜)とレモンを一搾り入れる。
ビーツは蝿がたかっていたので入れて欲しくはなかったのだが、マアいいか。俺たち団塊の世代は、45年前までは蝿の中で暮らしてきた世代だぜ。


一杯20ルピー。
私のを作る前に、ジューサ内の絞りカスをポリ容器に捨てた。容器の2/3が詰まっていた。
ジューサは汚いが繁盛店なのでジュースは清潔だ。
100%ジュース。色が、写真通りに真っ赤だ。
コップは、私が飲んだ大きいのと奥の小さいのと2種ある。小さいのがいくらかは聞かなかった。

ジュース屋の親父と飲みかけのジュース。(写真下)
ちと青臭いが、野菜不足の食事ばかりだったので、元気が出る。
インドで人参が機内食やホテルのサラダコーナで出たが、インドの人参はジュースでもサラダでも美味い。

ジューサが1個と野菜だけの商売だが、従業員は3人いた。

右のコップのようにこのコップも濡れて曇っていたが水をくぐらせてから、ジュースを注いだ。チャイで慣れているので不潔感は感じない。
元気が出て、腹の調子も良くなった。

道の反対側(駅側)からの人参ジュース屋(中央の店)。

両隣のSTDとは電話屋。固定電話が1台置いてある。左端は果物ジュース屋。



人参ジュース屋の場所



3年前の初回訪問時より、人々の生活が豊かになっているのが分かった。
インドはとんでもない勢いで発展していたのだ。前回訪問時はデリーの2〜3箇所で信号機を見たが、電気が入っておらず、警官が交通整理をしていた。今は、ちょっと大きい交差点にはダイオードの信号機がある。電気事情が変わり、基幹インフラは停電がほとんど無い社会になったのだ。夜の町も明るくなった。(5)トイトレインページにあるが、デリー駅などは赤いネオンで電飾されている。

旅行者としての勝手な考えだが、前回よりもデリーの街中に野良牛、野良豚が少なくなっているのが残念だ。また、早朝に山盛りで路上に捨ててあった食べ物がない。
欧米流の自己中社会でない、万物が助け合う共存社会が良かったのだが、豊かになるためには自分以外のことなど構っていられない社会にするのが早道なのだ。
これからは、施しを受けられなくなった下級カーストは社会参加を試みるだろうが、既得権を持っている世間から抵抗に遭うことは断言できる。
良く自分のことより人のことが分かるなんて良く言うので、インド人が日本を見ると「日本は既得権(世襲政治、天下り、職業権等)が守られている社会が、何世代も続いている」なんていうのかもしれない。

帰国後、NHKの日曜特集でインドのニューデリーを放していた。そこで、インドへ家電で進出しているH社の日本人現地法人社長が「価格競争に巻き込まれてはは駄目だ。我々はハイクラスの製品で利益率を大きい商品で勝負する」と言っていた。それを聞いて、H社は人事や本社の経営方針が駄目な会社だと思った。そんな経営方針で、LGやサムソンに勝てると思っているのだろうか?5年後にはH社はインドから消えているだろう。株主であったこともある会社だが、現在は私が売った株価の1/2以下になっている。やっぱり駄目な会社なのを彼の発言は裏付けた。



(5)カルカ→シムラのトイトレイン2006.02へ続く←ダージリンのトイトレインが有名だが、シムラのトイトレインは豪華列車でスゴイ。



上の旅行は、カーンさんが同行した。
カーンさんにガイドを頼めば気楽に、安心して密度が高い、いろいろな経験が出来る。
インドの方々も、ガイドに案内されている観光客ということで、私に対して気楽に対応できる。
旅行途中には私へ、いろいろな人が話しかけてきたが、その時はサーと近寄り「私はガイドで、彼はお客の日本人だ。(多分)」と言っていたので、怪しげなやつは寄ってこない。
カーンさんは2005年の愛知博にインド館員として来日した。日本語がベラベラである。

インド旅行でガイドを頼みたいときは、是非、彼に連絡してください。
費用などは知らないので、問い合わせてください。

連絡先:maksan4u#yahoo.co.in
change # -> @
jushin suru PC ga eigo no tame ro-maji de renraku shite kudasai.

私は、今回訪問の目的のメインがx社のx参加とx調査であり、彼のガイド料を知らない。(知りたくも無い)
ローマ字のメールでインド国内の飛行機や列車の切符手配、ホテル予約も頼んだが、了承したのは私と親しいからだろう。彼(の会社)が先払いした。

ガイドでなくても、例えば、大量の郵便を出したい時、インドからなら国内からより安いですよ。彼に相談してください。


緊張した旅をしたい人は「やっぱ、一人旅でしょう」。
インド一人旅の人から見ると、バカみたいな浅い経験と思うが、おじさんは、上記のこんなことでも楽しいのだ。
33年前だけど、おじさんだって一人旅したんだぞ。





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庶民は心優しいままだった。旅行者にはうれしい。

おまけ
デリーの国内線用空港


(5)カルカ→シムラのトイトレイン2006.02へ続く←シムラのトイトレインは豪華列車だ。


2006.03.21記載



   
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