Counter

戻る

上海万博に行く2010.05.20-23そして杭州もチョット寄り道

2010.05.20

上海は2度目だ。
10時半に、迎えの車で上海浦東国際空港から万博会場上に架かる橋を通って上海駅近くにあるホテルへ着く。
橋上を通る時に、万博会場とその周辺のダイオード光がギラギラ輝いている景色に驚く。そして、夜10時過ぎでも会場は混んでいた。
会場は9時~24時まで開いているという。入場は21時まで。中国人は良く働くと関心する。

途中の高速道路は片側6車線のところが続いた。
この日の万歩計数値23,200歩。

2010.05.21(金)

10
にホテルを出て上海万博へ向かった。


会場までの移動は、地下鉄にした。
この日は、会場往復の他に、市内散策もするつもりなので、上海地下鉄の一日乗車券(18元:約270円)を購入した。
上海駅で乗った地下鉄一号線を人民広場駅で二号線へ乗換えて耀準路駅で降車し、6号門から入る。
入場は1030分。入場口での待ち行列は無かった。

万博会場

ペットボトルは場内に持ち込めない。入口の手荷物検査場で回収される。お弁当などの食べ物は持ち込める。
6
号門入口から奥へ続く透明な巨大ジョウゴのような建築物に驚かされる。

手前はアサガオ型巨大テント、左奥の透明なのがジョウゴ型建造物。
ここに来た時に既視感があり、大阪万博で作られた世界一の巨大屋根を思い出した。

中国館
でかい。ピラミッドを逆様にした建物だ。

Google earth
で測ったら、上辺(底辺)の長さは140mでクフ王ピラミッドの230mの61%ある。
マスコミが数社報道していたが、昔の日本館のパクリというのがある。
しかし、実物を見ればそんな意見など吹き飛ぶ。今の日本には、この建物を作る気力もお金も無い。

誰かの作った企画に日本のマスコミが乗った、負け惜しみからのプロパガンダ報道だろう。その誰かが日本国民を油断させようとする中国政府系の人でないことを祈るばかりである。

なお、世界で、赤い大きな建造物があるのは中国だけなんだそうである。北京の故宮が代表例だ。
人間の見える緑と赤は周波数が近い。残念だが人間の赤は、緑に毛の生えたものだ。赤の視錐体だけが感じる純粋な赤色はほとんどなく、どうしても緑の視錐体も感じてしまうものなのだ。
そして自然界に大きな視界の赤は存在しない。また、
赤を感じる視錐体は人類が猿の時代に緑の錐体が変化して手に入れたので期間が浅く、安定した器官ではないらしい。それで、赤の視錐体はすぐ疲れてしまう。しかし緑の視錐体は疲れないので、赤が次第に緑に見えてくる現象が出てくる。このため視界の大きな赤い建造物は、避けられてきたのだ。
しかし、中国人は赤が好きなので、故宮には何種類もの色彩の赤を使い、緑化現象を防いでいるのだそうだ。
この中国館も7種類の色合いが違う赤色が使われていて、緑化を防いでいるという。
ちなみに魚とか鳥、爬虫類、虫4原色で紫外線も見える。そして魚とか鳥、爬虫類、虫の見る赤は、青と緑を認識する周波数と同じくらい右に離れている。紫外線の周波数は彼らの見える赤、緑、青の周波数差と同じ程度の位置にある青の外側だ。もちろん夜にも見える感度のよいモノクロ視錐体もある。
皮膚の色を保護色に変化させるカメレオンや保護色の虫は、鳥やヘビに捕食され、虫を食べるので、4原色で変化しているのだろう。(誰か調べたことがあるのだろうか?)そうでなければ生き残れなかったに違いなく、現実に例えば4原色の内、赤だけが変化しない(人間の目には青と緑だけが変化するように見える)という保護色の虫などを聞いたことがないからだ。

最近になって気づいた私が解決していない虹の不思議がある。虹は一番内側(下)が青でなく紫である。紫は青と赤を混ぜて作る。
しかし、虹の一番内側は青じゃなければ、理屈に合わずおかしいのだ。
上のリンクからの錐体と周波数図はこんな風に、青に入った緑や赤が上向きになっているが、赤だけが上向きのまま延長しているのだろうか?(薄い色線は私の想像。これも、誰か調べたことがあるんだろうか。)
下はちなみに放送大学「色を探求する第4回」の図。波長498は暗い所でも見えるモノクロの視細胞だ。色の錐体の感度は100倍ある。
赤は緑から変化したので感度が弱く、緑とほとんどかぶさっている。また、赤は人によって感度差が大きい色という。自分が見ている赤は他人が見てる赤と思わないほうがよいらしい。大体、赤の錐体感度がピークなのは黄色の辺で赤じゃない。

しかし、赤と感じる波長は幅広い。


ちなみに、アゲハ蝶は6原色だ。解説

上で書いた紫色の不思議はアゲハの緑の受容細胞と同じ感度曲線を赤の錐体が持てば説明がつく。
人でも同じく青と緑で紫になるのかしらん。あるいは赤の錐体は緑からの変化だから、赤の錐体にはアゲハの緑の受容体と同じように波長の短い光を強く受容するのかもしれない。一つのDNA遺伝子構造の変化でも、複数個所に影響するというから、赤の感度が高い錐体のDNAは紫の感度もよくなるのかな。


圧倒的な大きさだ。そして周辺には圧倒的な人の数。

大きい画像
太い4本柱はコンクリート、その他は鉄骨の建物なんだそうだ。


中国らしいモニュメント

感性は、国や地域によって様々なものだが、日本人から見ると安易に作ったという感が否めない。上海辺りはゴツゴツした岩が好きな地域(2008年の上海旅行記)なのだから、滑らかな表面から構造物が飛び出すだけでなく、上半分だけでも表面全体に彫刻がされていればもっと見れると思った。まあ、奇抜なだけでを含めた大勢にとって芸術的才能が認められない岡本太郎大阪万博に採用されたように、この彫刻も奇抜で大きいことが重要だったのだろう。

日本館への列。列は幾重にもなっている。

諦めて、行列がない正面のベトナム館へ入る。日本館の行列を周って向かうので結構歩く。
ベトナム館内部。

外壁も内壁も竹で覆われている。しかし、展示物に力は入っておらず、空いているなりの内容だった。


ウズベキスタン館は行列が100m弱と短かかったが、列の後ろに2小時30分(2時間半)待ちの看板を持った係員がいた。「見栄を張っているなあ」と思いながら何となく並んだら15分で入れた。

その他、45館に入る。

入館列での待ち時間中に、子供をチヤホヤする親や、ビニール袋に入れて持ち込んだ皮を剥いてあるリンゴを食べる人たちが目立った。ゴミはちゃんと始末していた。

会場内ローソンでペットボトルのお茶を買った。お茶が甘かった。

会場は川をはさんで分かれている。対岸の会場へは船やバスで渡る。運賃は無料。会場内移動用の地下鉄もあるが乗らなかった。


会場内のバスは電気自動車だ。ほとんど無音で走る。前方ドアからも中央ドアからも乗降りする。
前後の行先案内板に「越河」と書いてあるバスは、トンネルで川向こうの会場へ行く。そうでないバスは、こちらの会場を巡回する。
トンネルは二車線のものが2本あり、それぞれ上り用と下り用。

バスは1分以内に来るが、混雑している。中国なので乗車マナーは悪い。降りる人がいるのに、我先に乗りこんで来る。

バス乗車中、要人が車で会場内を通る場面に遭遇した。バスが突然止まり、警察は車道にテープを貼りめぐらせ、人が入り込めないようにする。2分後にサイレンもパトライトも消した数台のパトカーに守られた、リムジン車が静かに去っていった。

巨大UFOのような形のEXPO文化センター展望台から

インド館の行列
EXPO文化センターには展示物があるわけではない。中には営業中のレストランと巨大ホールがあった。

6
月のSMAPコンサートはここで行われる予定だ。工事中の所もあったので、万博終了後も残る建物なのかもしれない。


昼食は産業館エリアにあったファーストフードチェーンの「真功夫(カンフー)」店でどんぶりに入った野菜と豚煮込みのぶっ掛け飯と、コップに入った魚スープのセットメニュー。25元。魚スープは、透明なスープ中に灰汁のような色の膜と、黒い肉(魚の皮?)、一センチ角のサイコロ状の白い魚肉が入っていた。見た目に少し不気味な感じがするが、不味くはない。魚は、食感や黒い皮からぶり(鰤)だろう。


ぶっ掛け飯の米はタイ米だった。量が多く1/3を残した。

今回、私が入った会場内の全てレストランは、メニューの写真を指して注文出来た。外人や中国全土から色々な言葉の人たちが来るので、言葉が不要なシステムにしているのだろう。レストランは昼時でも空いていところが多い。


歩き疲れたので、午後2時半に会場を出る。

夜行った方が空いていると思い、翌5/22は夕方から会場へ入ることにする。

明日の昼間は杭州見物

5/22
は、万博会場へ行くまで、行ったことの無い杭州見物をすることにした。
ホテル近くの上海駅で、翌日分の杭州行き切符を買う。
切符売場横の便利店で時刻表を5元で買い、明日の日付(522日)と希望する列車番号、座席クラス、枚数を紙に書き、切符販売窓口へ差し出した。なお、上海駅と上海南駅は地下鉄一号線で30分弱(運賃4元)だが、杭州駅と杭州南駅は30キロ近く離れているので注意が必要だ。

行きは、希望の軟座(一等)が取れず二等になった。


杭州滞在は約4時間半の計画だ。

         
乗車時間は、往復とも一時間半。

切符が取れ安心しので、夕食はちと高いが、四川料理で有名な衝山酒家に行ったここは日本語メニューがあるので気楽だ。
前菜、魚と野菜の麻婆あんかけ炒め、菜の花のオイスターソースかけ、チャーハン、青島ビール2本。126元。魚と野菜の炒め物が美味かった。中国の中華料理店の常だが量が多いので、申し訳ないと思いながら半分近く残した。

この日の万歩計47,950歩。

2010.05.22(土)

上海南駅

ここの円形ドーム屋根は鉄骨構造で直径240m、四角い東京ドームの最長対角線220mより大きい。



私の指定席には誰かが座っていた。話しかけようとしたら、すぐ退いた。立っている乗客が1/4ほどいた。


杭州

杭州駅の切符売場



西湖
天下の景勝地だけあって観光客で混雑していた。建物は無かっただろうが、始皇帝や絶世の美女といわれる西施は、この景色を見た。

駅で乗ったタクシーの運転手へ西湖の北側の白堤へ行くように頼んだつもりだったが、着いたのは南側の堤だった。南側と気づいたのは着いて30分後に風景が何となく、地図と違うので分かった。杭州駅からは南側の方が近い。行き先を告げた時に、運転手が「パイテイ」と言っていたので、まさか違っているとは思わなかった。別な意味の言葉だったのだろうか?

湖畔では観光客を乗せる電気自動車が走り回っている。

西湖に架けられた堤3km先の対岸(北側)まで続いている。ほとんどの観光客が景色を見ながら歩いて渡る。

私は白堤まで歩く時間がないので、堤入口から数百メートル先の左側にあった遊歩道に入った。

南側遊歩道(堤)の景色

杭州観光は、西湖北側から観光しながら南下して六和塔で終わるつもりだったが、中間地点である西湖南側が起点になってしまったので、南下してから西湖北側へ回ることにした。
遊歩道を散策していたら西湖の岸に沿って走る大通りに出た。タクシーを拾おうとしたが空車が通っていない。結局、堤入口まで行き、更に10分近く待って、ようやく見つけたタクシーで六和塔へ。

六和塔

拡大
塔の外壁は板張りだ。漆喰で固めてあるとの先入観があったので、意外だった。
入場とは別料金だが、途中まで登れる。
入場門にいた
もぎり女性は、仲間同士で話す間、切符の半券をちぎる手が止まってしまう。催促のため、手を出したら、ようやくもぎった。

内部の階段

内部は漆喰で固めてあった。階段部分は板張。

5
階からの景色。


六和塔入場券(20元)。は弐の旧字。



登塔券(10元)



南宗官窯博物館
ここは、車の通りが少ない場所だ。タクシーに待つよう言ったが理解してくれない。お金を払ったら帰った。

入場無料。
曜変天目茶碗もどきの展示品があった。

龍窯。宋時代の窯遺跡。

展示品に大したものはないという印象だ。観光客は数人だった。しかし、広い庭を持つので、大勢の家族連れが子供を遊ばせていた。

博物館を出て大通りまで歩き、タクシーを拾おうとしたが心配した通り20分間以上、空きタクシーが来ない。駅まで歩いたら2時間以上になるので、帰りの列車に間に合わない。
ここで、次に回る予定だった西湖北側にある白提と浙江省博物館へ行くのを諦めた。宋時代の堤と18史略に出てくる宗の英雄達の姿が見えてくるであろう博物館を楽しみにしていたのだが、残念だ。

小雨も降り始めたので、更にタクシーが絶望的となった。
歩き回っていたら近くに「陶品市場バスターミナル」があるのを発見。停車中の路線バスの運転手に駅へ行くか聞いたら、行かないという。次に来た2台目のバスの運転手は、駅の近くを通るらしきことを言う。そのバスに乗った。



バス車内

運賃は乗車時に支払う。路線は均一運賃だ。老人は0.35元。子供は0.7、大人1.5元。多分プリペイドであろうICカードで乗る人が90%、現金の人が10%だ。
上写真の中央に立っているのが、ICカードリーダ。ICカードをかざすと液晶表示部に乗車料金とカード残金が出てくる。現金の場合は料金箱へ入れる。お釣りは出ない。


乗ったバス。
親切な運転手さんが降りるバス停を教えてくれた。料金を支払っていなかったので払おうとしたら、いらないと言う。ありがとう。
でも降り際に、乗り口である前方ドアーから降車しながら2元を料金箱へ入れた。

バスは杭州駅の200メートル手前で道を曲がって去って行った。前方ドアが乗口、中央ドアが降口。


バスを降りた近辺からの杭州駅(正面のとんがり屋根)

西湖北側へ行くのを止めたので、駅に着いたときは、列車出発まで1時間30分ある。駅ビル内にあるキングバーガーへ入りコーヒーを飲むことにする。
また、昼食がまだだったのでチキン揚げバーガーも頼んだ。コーヒー込みで24元。パンにはさまれたチキン揚げはボリュームがありすごく美味い。実はメニューのバーガー写真からフィレオフィッシュと思いオーダーをしたものが、チキンだったのだ。それが美味しくうれしい誤算だった。
店は清潔だったが、店内に咳をしている人が何人かいた。日本ではマスクをする場面だが、ここ杭州でマスクをしたら気味悪がられるのは必定だ。とは言え、病気がうつったら何日も寝こまねばならない。リスクは避けるべきなので、食事を終えるとすぐ店を出た。
なお、上写真の右側にあるオレンジ看板の店は、レストランだ。道路側には鍋に入ったおかずが10個ぐらい並べられ、お客はおかずを3、4種類指し示すとご飯とともに金属製のお皿に盛りつけて渡されるので、店中のテーブルで食べるシステムだった。B級グルメ系なので、入りたかったが、衛生的に問題がありそうなので止めた。正露丸も持っていない。

近辺をぶらついたり、待合室で出発時間までの一時間強を過ごす。


杭州は13世紀には世界最大の都市だった。AC1500年には4番目だ。



駅構内


杭州出発は1448のはずだが、46分台に出発した。中国国内をカバーする電波時計発信塔は2007年に運用開始しているが、電波時計がまだ普及していないのだろう。なお、下写真の和諧号の車内表示板にある時計表示は正しい時刻だった。朝に正確な時刻を知ろうと中央電視台(CCTV)のTV放送を見たのだが時刻表示は、日本からの腕時計(電波時計とクオーツ時計の2つ)より2分くらい早かった。運転手が今朝のCCTVで自分の時計を合わせたのかな?

この列車の最高時速は約140km。

上海-杭州間には、踏切が無い。道路との交差は鉄道が上を通り、道路が下になるものがほとんどだ。
効率的な都市を作ろうとする行政の意志が感じられる。
山手線内でも踏切りがある日本に、疑問を持つ。

上海万博2日目

17
00ごろ万博会場へ着。上海南駅から西蔵南路駅まで地下鉄で移動し2号門から入る。
入口はガラガラだった。しかし、会場内は混んでいた。


お約束の北朝鮮館。18時頃。

日本では空いているとの報道がされているが中は混んでいる。待たなくてよいのは、入口から出口までが一本の通路になっており、また立止まってまで見るべきものがないからと、納得した。
北朝鮮は迷惑な国であるが、最近の日本にこの手のプロガバンダ報道が多いのは、日本に元気が無くなり陰湿な社会になってきたからとも思える。ジャパンアズNO1の時代には、アメリカを揶揄する報道はあったが、中小国やこれから大きくなるであろう国を小バカにする報道は無かった。
また、少し気になるのが最近の日本のマスコミは自画自賛が多くなった。国民に自信が失われてきたことの現われか?


日本館は雨の中まだ行列だ。列の長さは昨日昼間より少し短い。18時頃。


アフリカ・エリアからアメリカ館(正面遠く)を望む。ヨーロッパとアメリカが入るCゾーン(片区)は人気がある。多くの建物前に小雨の中、列が長く続いていた。
遠目で見ただけでひき返す。20
30頃。


待たずに入れるアフリカ連合館にて。この時間になるとコンパニオンさんもお疲れのご様子だ。
毎日、開園の9:00前に出勤し、閉園の24:00過ぎに帰るのだろう。

上海企業館。21時頃。

円形の台に四つんばいになっている女の子は、小皇帝(小公主)だ。入場列に並んでいるときに私の前にいた。鼻の穴が上を向いていたが、私がフアンのチャン・ツィイーみたいな可愛い顔をしていた。しかし、大声を出すやら親へ肩車をしろなどの、わがままのし放題だった。親がチヤホヤして、しつけが悪いのでチョット不快になった。

散策中に会場内にある「アサヒビール」レストランを見たらビールが飲みたくなり、ビールとフライドチキンを食べた。そして会場内中華ファーストフードレストラン(店名不明)にて小籠包を食べ、夕食とした。フライドチキンを食べたのは、昼に食べたチキンバーガーがとても美味しかったためだ。夕食のも美味しかったが少し油っぽく、杭州のキングバーガーほどではない。

21
30の日本産業館は一回待ちで入れるようだったが、疲れていたので横目で見ながら帰ることにする。

会場を後にする。帰ろうと思ったところから一番近い出口である一号門から出る。2140。しかし、一号門利用は地下鉄駅まで遠いので失敗だった。
出口からしばらく歩いたが、ヘロヘロに疲れていたので途中で挫け、タクシーを拾ってホテルまで帰った。


この日の朝に、杭州駅のトイレの排水穴へ万歩計を落としてしまった歩数の測定できず。多分、7万歩以上は歩いている。

2010.05.23
帰国
航空機出発の2時間強前の8時にホテルを出る。
龍阻路駅からのリニアは最高速度310km/hだった。
昼間は400km以上を出すが、朝の時間帯は騒音対策で速度を制限しているらしい。
途中、対向列車とすれ違ったが、相対速度が620kmなのでコンマ数秒だ。隣の線路を何かが通ったことは分かる。
今後もまだ日本で成田空港を利用する予定ならば、この速さの横浜、東京、成田間のリニア線が欲しい。このまま、放っておかれたら東京、大阪間より時間が掛かってしまう。横浜市民としては、逗子から江の島の沖に新空港を作って欲しい。
ちなみに、上海リニアの浮上高は1cm、東海道リニア計画線は10cm。また、数年後に上海、北京を結ぶ新幹線は、最高時速380kmというリニアと変わらないスピードで運転される。すでに、日本と欧州の列車技術の良いとこ取りをした中国の高速列車技術はいつの間にやら世界一なんだという。日本人としては残念だ。しかし、最近見た1970年の大阪万博の記録映画に出ていたリニア計画500km/hで走行し東京ー大阪間1時間10分」が40年以上費やしても、まだ実用化できない日本の状況を見れば、無力感を持ちながらの理解ができる。

リニアの運転席(青い椅子)

後記
・この万博は大き過ぎ、立派過ぎ、人が多過ぎだ。北京オリンピック同様に、国としてこの万博へも力を入れたのが分かる。
あまり並ばずに入れる所しか入らなかったので、出し物は大したこと無かった。
大した所は混んでいるのだろう。まあ、お祭りの雰囲気を見に行ったと思っている。

・大阪万博の記録映画も、私の見た大阪万博、上海万博一所一瞬だけのもので、正確な対比ができないが、無理に比較してみると会場の混み方は同じように思う。入場待ち列は上海の方が長い。そして戦乱の最中だったベトナムやアフリカ、中南米諸国は、人類の宝物級のものを出展していた大阪のほうが力を入れたように見える。上海は安易な電子処理で済ませる展示物が多かった。大阪でもあった360度の全天型映画も、上海では電子処理した内容だった。大阪万博映画では小学生だけのグループが入場している映像があったが、上海万博にはいなかった。

・地下鉄は使いやすい。駅名表示が漢字なのと、ホームに隣駅だけでなく、終点までの駅名が書いてある。進行方向は濃く、反対方向は薄く書いてある。
日本でも同じ書き方をしている路線があるが、残念ながら隣駅だけだ。

・地下鉄車内でも駅でもバス内でも、大声でしゃべる人が多い。特に携帯電話だと興奮して大声になる人が目立つ。駅で突然怒鳴り声が聞こえるのは、ほとんど携帯電話だ。

・携帯電話の1/3がスマートフォンだ。初老世代でも、画面をいじくり回して使っていた。スマートフォンを何台かチェックしたがリンゴのマークは見なかった。

・上海市内には電動オートバイが多く走り回っている。
アイ・ミーブやリーフで騒いでいる日本は遅れているのかもしれない。
走っている電動オートバイを見ながら、ソニーの井深さんや、ホンダの本田総一郎が「つべこべ心配しないでまず物を作るのが大事なんだ。心配はいつでも出来る」と言っていたのを思い出した。電動オートバイは、日本でも通販のアリババで買えるようだが、アフターサービスが心配だ。

・中国人の喫煙マナーは悪い。室内禁煙は守られているが、路上喫煙者が大勢いる。日本で路上喫煙禁止条例がある地域で暮らしているので気になる。また、レストランのテーブルには必ず灰皿が置かれている。分煙は一般的でない様子だ。何とかして欲しいものだ。路上に落ちている吸殻は少ない。

・朝、ホテル近くの銀行に現金輸送車らしき車が止まっていたが、周りには大きな銃を持った警備員がいた。なるほど、中国に比べ日本は治安が良いなあと感心した。

・漢字文化だからだろうが、ソウルよりは上海のほうが街中の散策が気楽だ。そして、一日も早く日中台で漢字字体の統一をすべきだ。

・上海浦東国際空港はインターネットが無料だった。

3日前まで温家宝首相が訪日していた。発言や行いが立派な政治家だ。比べてしまうと日本の政治家のお粗末さが情けない。同感(この項、2010.06.04追加)

・この万博へは、あと2日くらい行きたい。

・私は大阪万博以来、横浜、つくば、名古屋に行っている。行ける環境ならば行くのだ。

その他

万博入場券
事前に日本でJTBから2枚購入。
表面

私は1950年以前の生まれなので100元だ。1951年以降は160元になる。
大きさは9854mm
裏面




上海地下鉄の一日乗車券
表面

大きさ85x54mm(Suicaやクレジットカードと同じ)
裏面

駅のチケット窓口に「one day pass」とあったので、早速買ってみたのだ。便利なチケットだった。切符だと改札を出るときに回収口へ吸い込まれてしまうが、これはJR東のsuicaと同じで、かざすだけでよい。そして手元にも残る。suicaのようなデポジットもない。
下の地下鉄路線図中のリニア線以外なら乗れる。24時間有効なので、24時間後は改札を出た状態で迎えなくてはならない。


上海浦東国際空港へ夜到着し、地下鉄でホテルへ向かう人は、翌日も使えるのでコストパフォーマンスが良い券と思う。


杭州までの往復切符

大きさ86x54mm。切り代分を除けば横85mm。



裏面


二等は、3列、2列の横5人だが、一等は22列の4人。前後の間隔も広い。
座席だけでも一人当たり面積は30%以上一等が広いが、料金は18.5%高いだけだ。しかも、2等車には立っている乗客もいるが、一等にはいない。
1車両当りの鉄道会社収入は2等の方が断然良い。常識的にはおかしい運賃設定だ。
なるほど座席予約が一等から埋まっているようだった理由が分かった。


参考までに日本の新幹線でもグリーン車やグラングラスは普通に比べ、一両当たりの収入が低い設定だ。

東京-新青森間の一両当り定員と料金
 クラス 一両当りの席 運賃(円) 満席の場合の
一両当り運賃(円)
普通車を100とした時の
一両当り売り上げ(%)
普通車 92.5 16,370 1,514,225 100.0
グリーン車 55.0 21,370 1,450,350 95.8
グランクラス 18.0 31,370 564,660 37.3
上の表のように日本は中国より、もっとおかしな料金設定だ。




飛行機の席はプレミアムエコノミークラス。「座席はビジネスクラスだ」なんて言われたけど、やはり狭い。価格が大きく違うので当然だ。
旅行社は日本旅行。

泊まったホリィデイ・イン上海・ダウンタウンは日本人サラリーマン御用達のホテルで宿泊客の半分が彼らだ。だが残念なことに、インターネットが有料だった。一分1
.15元。一日115元(1800/日)。私は最近の旅行にネットブックをもって行く。バスタブが無くても、部屋が狭くても、インターネット無料のホテルが良い。予約前にちゃんと設備を調べて、ホテルを変更すべきだった。または、日本で3Gデータ使い放題一日1280円のUSB機器をレンタルするのであった。日本のビジネスホテルは、ほぼ100%有線・無線LANが無料で使えるので油断していた。中国は小型PCであるスマートフォンが当たり前の社会だからか?

泊った部屋窓からの上海駅

正面は駅に掲げられている大型ビジョン。右側は室内テレビの映像。
上写真、上海駅前広場にある大型ビジョン左側の時計塔は、いつも正しい時間表示だった。

万博マップ
入場時に中国語版が配られる。英語版は場内インフォメーションでくれる。
国名は英語、それ以外は中国語が分かり易い。

鳥瞰図マップ

拡大

地図裏


抜粋

拡大
周辺や会場内にある8つの地下鉄駅が使える。

地下鉄地図

拡大
上海の地下鉄は、いつの間にやら、東京(13路線)より多い14路線になっていた。地図にはない万博会場内の地下鉄も将来伸ばすのだろうから、来年には15路線以上になるのだろう。
そして、地下鉄2号線が浦東国際空港まで伸びた。空港駅から人民広場駅まで、途中で車両乗換になるが所要1時間。なお、上海地下鉄の営業キロ数は250km。2012年に世界一の営業キロを持つロンドン(408km)を上海、北京の両都市で抜く計画らしい。東京は304kmで現在3位。
地下鉄や信号機の拡充は電力供給インフラが磐石になっていないと出来ないものだ。夜の万博会場が光でキラキラ・ギラギラしているのも、無理をしていないと推測できる。

戻る



inserted by FC2 system