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台湾観光

台湾は3度目の訪問だ。前2回は台北だけだったが、今回は日帰りで高雄や台南を回る。


2012.11.01(木)

12:30羽田発、台北松山空港へ
羽田も良いが、台北松山空港は更に都心に近く良い。
松山空港から今回泊まったホテルまで歩いても30分ぐらいの距離だった。

台北に着いたら、ツアー会社にみやげ物屋に連れて行かれた。
その間の30分間は無駄な時間だが、チープなツアーなので仕方ないのだろう。ちなみに旅行会社はH○Sで、飛行場からの往復送迎とこのみやげ物屋だけが付いているフリーコースだ。
まあ、お土産屋は飛行場で売っているぐらいの高い利益率の商品が並べられていると思っても、連れて行かれればお客はそれなりに買うものだ。私もお土産を買った。
宿には17時ごろ着。宿は松江路にある洛碁松江大飯店で最初に台北へ来た14年前に泊まったホテルの近くだった。
最寄り駅は地下鉄(黄線)の行天宮になる。

ホテルへ荷を置いて、明朝に乗る予定の新幹線(高鐵)切符(台北-高雄)を取りに、台北車駅まで行く。
切符は、10月6日にTが日本で予約した。
予約券を持ってゆけば台湾のコンビニでも切符取得できるが、台北車駅までの所要時間や新幹線乗場の確認のため台北車駅にした。
切符を手に入れてから、士林夜市へ行くために淡水行きの地下鉄に乗った。


士林夜市

地下鉄(紅線)で士林駅まで乗るのかと思っていたら、離れて座っていた同行のTが手前の剣潭(ケンタン)駅で、降りるといって呼びに来た。
隣に座っていたおじさんがここで降りるんだと教えてくれたそうだ。剣潭は高架駅になっている。
駅を出て、スクランブル交差点を渡ったところにある店で、3種類の果物を買った。
果物はビニール袋に入れ、串を3本くれた。店員さんは日本語を話す。

800gで400圓(元)。一圓(元)は2.8円だから1,120円。期待よりチョット高い。OXストアと変わんないなあと思った。
食べながら散歩した。道には、種、串、紙やらのゴミが落ちており私も行儀が悪いが種は道に吐き出した。帰り道にティッシュに包んで持ち帰ればよかったと後悔したが、食べている時には気が回らなかった。

こんな夜市だ。18:37


下写真右の祖師爺店で名物の仔麺と焼餃子、空芯菜炒めの夕食をとった。
麺は小さい器で出た。仔麺というのは少な目という、文字通りの意味だったのかと気づいた。


夕食を食べたお店の前のお寺。慈誠宮。

媽祖を祭っているお寺だ。


ここを歩く人の20人に一人は日本人観光客だ。道を歩くと時折、白酒か臭豆腐を煮る匂いが、ツンとくる。

19:16


市場のようなところもある。19:18


夜市で食べた仔麺だけでは小腹が空いていたので、帰りがけにホテル近くのセブンイレブンで、おにぎりとアンパン、ビールを買う。

ホテルに持って帰った残り物の果物。右端はパイナップル。甘くおいしかった。
真ん中の果物は名前不明。甘く美味かった。左はグアバ(バンジロウ)。青臭い味で美味くなかった。


台北地下鉄のトークン。どんな運賃で同じものが出てくる。

乗るときは改札機の読取部に近づけるとゲートが開く。出るときは改札機の回収口に入れる。

2012.11.02(金)

列車出発の一時間前にホテルを出た。
台北車駅  7:33

高鐵への案内板通りに来たつもりだがここ(K2)に出た。

動画

台北車駅内。せっかくなので構内に入った。7:36

左側の「乗車方向」へ。

高鐵待合室。列車が入線するまでここで待つ。
ホームへ入れないのは、プラットホームにホームドアが無いので事故防止のためだろう。7:38

高鐵のプラットホームは2つある。

東京駅の新幹線プラットホームは複雑なので待合室方式は難しい。
JR東海との折衝を面倒がらず、隣の東海道線ホームの上を利用し、ホーム幅を広くして、ホームドアを作ればよいのにと思う。
しかし「JRはサラリーマン経営者だから既得権を他社に使わせるのは「惜しい」と思ってしまうから出来ないだろうなあ」なんても思う。
ちなみにトヨタは豊田家がいるので惜しむ経営は出にくく、会社にとって正しい経営が期待できる。しかし今の章男社長は、目の間が狭く人相的には狭量とされるので安心できない。

新幹線(高鐵)で高雄(左營 サエイ?)へ。7:41

12両編成で、10-12号車が自由席だ。乗車率60%。
中国の鉄道は左側、車は右側通行だが、台湾も台湾鉄道は左側、地下鉄・高鐵は右側、車は右側通行と混在している。

動画

この新幹線と交差(下を通る)する道路は、農道は別だが田舎道でも片側2車線だった。
さすがに貿易立国。物流効率が良い国を作っている。
「はやぶさ」のような極端なロングノーズでないのに、トンネルに入るときや、列車がすれ違う時に列車は揺れないし静かだ。

30年前の名古屋時代は週に何回か東海道新幹線に乗っていた。
列車がすれ違う時やトンネルに入るときは車体が「ガクン」と横揺れし、窓が「バシン」という音を発てたので、ガラスが割れるんじゃないかと心配しながら乗ったものだが、いつの間にやら音と揺れがなくなった。
また、パンタグラフと架線のスパークによる、青白い光と「バシバシ」という騒音を発しながら走っていたものだが、これもいつの間にやらなくなった。これはパンタグラフのスライダー(擦り板)を支えるアーム(支柱)が片側だけのフランス製が採用されてからだ。
そのころJRだかメーカ技術者の「パンタグラフの支柱は片側だけより両側で支える現行のひし形のほうが優れている」という論文を読んだことがあるが、間違った見識だった。スライダー部を架線に平行に押し当てるだけならば、空気抵抗や騒音に有利な片側支柱が正しいことは、普通に理解できる。自分の利益、仕事などからの願望や経験を優先して、重要な何かを軽視すると間違った判断となる。
○×がはっきりする技術的なことでもそうなのだから、もっと複雑なTPPで、反対派の大騒ぎして間違った判断に固執する気持ちも分かる。しかし、普通の人は当たり前のように正しい判断ができるものだ。
台湾新幹線に乗りながら、そんなことを考えた。

左營は高雄市中心部から地下鉄で15分の町だ。

乗車券(改札機へは下面)

運賃は早割り適用で1,340圓。約3,800円。
上の乗車券に書かれているように、改札機へは上写真の面を下にして入れる。

乗車券(改札機へはこちらが上面)

日本だと私鉄・JR問わず全改札機に乗車券の向きを変える仕掛けがあるが、台湾の新幹線システムは低価格な改札機にした。
これは「チョット不便だが安い運賃。便利な改札機を入れてチョット高い運賃が。どちらが良いシステムか?」というゲームなのだろう。
競争がほとんど無い鉄道会社だが、高鐵は交通運賃が安いほうを選択した。貿易立国としては正しい。
日本の場合も「改札間口が狭いところに大勢の乗客が押し寄せるので、エラーを少なくしないと大混雑しちゃう」ということで、乗車券の向きを変える改札機を導入しているならば正しい。
しかし混雑しない鉄道や改札間口が広く取れる鉄道では安い機器でよい。

5号車の我々は日本人に気づかなかったが、左營駅で降りたときに誰かが「4号車はほとんどが日本人でしたね」と会話していた。

下は駅に置いてあった無料の小冊子時刻表。


115列車は、停車駅が少ない「ひかり」タイプだ。

カレンダーは月曜始まりだ。行駛日の一〜四・六は、月〜木・土曜運転という意味になる。何も書いていない列車は毎日運行。
なお、予約したのは高雄までの切符のみ。今日のホテルも台北だが、高雄、台南などでの観光時間が分からないので、帰りの切符は乗るときに駅で買うことにしたのだ。高雄から台北まで一時間半強だ。混雑したなら立てばよい。

高雄

高雄(左營)駅に着く。

空は鼠で雨が降り、遠くは靄でかすんでいた。
左營駅近くの観光地から回る。

左營駅からタクシーで孔子廟へ。50圓(140円)

孔子廟  9:57

観光客は我々だけだった。入場無料。大きい写真

孔子廟は蓮花潭という、浅い淡水湖に面している。湖面には歩いたり立ったりしている白サギや青サギ、シギがいた。


蓮花潭

孔子廟前の湖畔から


雨の中、湖際の道を10分歩いて、湖の中に突き出ているコンクリ製の玄天上帝像まで移動。

玄天上帝像  10:15

入場無料。我々以外は、釣り人一人と上写真に写っている女性が一人だけだった。ここが日本の神社のようなところならば、彼女はお参りに来のだろう。像内の祭壇には何本もの線香が焚かれていた。
内部

上写真の施設から湖畔を7、8分歩くと下の湖裡亭に着く。コンクリ製。

湖裡亭   10:30

入場無料。我々以外の観光客は7、8人。その中に4名の日本人もいた。
ここに、龍の体内めぐりの通路がある。一応、入ってみる。


体内。



再び、湖畔を7、8分歩くと龍虎塔に着く。これもコンクリ製。

龍虎塔   10:41

入場無料。ここは観光客が多かった。近くの道には中国人観光客を乗せてきたバスが何台も停まる。
日本人も1割ぐらい混じる。見物ルートは龍の口から入場し、虎の口から出ることになっている。
龍の塔には大勢の観光客が登っていたが、虎の塔にはほとんどいない。中国人は龍が好きだ。

10:46

蓮花潭の観光場所は遊園地的なところだ。わざわざ日本から見に来るところではない。
しかし、晴れていれば美しい湖の風景が広がり異なる感じ方になるのだろう。

10:47


ここからタクシーで左營駅へ。70圓。

左營駅。11:05

左營駅の地下通路。11:07

地下鉄で左營駅から三多商圈駅へ移動。30圓。
高雄の地下鉄も切符がトークンだ。
台北地下鉄はトークン購入時に、画面の地図で行き先までの料金を調べ、20圓(56円)とか25圓(70円)の表示を押し、料金を投入する。
高雄の地下鉄は、画面地図がタッチスクリーンになっており行先を押すと料金が表示されるので、料金を入れる。
なお、台北も高雄も切符自販機で使える紙幣は100圓だけだ。
台北も高雄も、初乗り20圓だ。


高雄85ビル

三多商圈駅から85ビルまで傘を差しながら歩いた。途中に良いレストランがあれば入ろうとしていたのだが無かった。
まっすぐ85ビルへ入った。デパートが休日だったのかもしれないが、寂れているのが分かるビルだった。
一階の展望台切符売場カウンターには女の子が一人だけいた。
切符を購入したらカウンターから女の子が出て来て、エレベータ扉を開け、74階展望台へのボタンを押し、外へ出て日本語で我々を見送った。

展望台にいた我々以外の観光客は、2人の中国(台湾?)人2組と、6人の日本人グループだけだった。11:49


三多商圈駅はSOGOと大遠百(貨店)がある交差点だ。大遠百貨店は駅と地下で繋がっていて、我々が地下鉄を降りたときに、大勢が吸い込まれていた店だ。11:51

大きい写真

11:53

IKEAの建物を見ていたら雨雲が剥げてきているのが分かった。

ここは地上3百数十メートルらしい。350メートルのスカイツリーの展望デッキと似たような高さだ。
だが展望料150圓(420円)で登れる。スカイツリーは2000円だ。

動画

世界一速い(かった?)というエレベータの中。12:03

途中で暗くなる。

写真が最高速度時かは分からない。

このビルは下の絵のように穴が空いている。そういえばビル風に気づかなかった。


一階に降り、85ビル内で食事をしようとしたのだが、人も少なくレストランも有るか無いか分からない。
85ビルは地下鉄駅から地下通路で繋がっていないので寂れたのだろう。
三多商圈駅前まで戻り、大遠百貨店で昼食をとることにする。雨は止んでいたが、街路樹や店の軒先は雫を滴らしていた。
大遠百貨店11階にあったフードコート内の麺店でワンタンメン、水餃子、チンゲンサイ炒めを食べた。
注文システムは、メニュー一覧が書いてある伝票にテーブルNOと飲食希望数を書き、それをレジに持って行き、お金を払う。

このときある事が発生し疲れたがTが解決した。感謝。そして台湾はよい国だ。

高雄では雨に遭い移動しにくかったし、観光地としては85ビル以外に大したところが無さそうなので、これで高雄観光を終わることにした。

地下鉄で高雄車駅へ。

高雄車駅  13:29。

写真は台湾鉄道駅。

切符売場前の柱に掲げてある北行列車時刻表を見て、発車まで5分の時間があったので「列車番号516、13:37 台南」と書いて窓口へ出した。
列車 車次 発車駅->終点駅 高雄発 台南着 所要時間 備考
516 高雄->七堵 13:37 14:22 00小時45分 毎日行駛

切符を発行した駅員は、急げという仕草で手を振った。
電光掲示板で出発ホームを確認し改札に入ったら大きく長い駅だった。
緊急性が分かったのでエスカレータを駆け足で登り、2番ホームまで長い袴橋を走った。
幸い2番線は手前側のホームだった。2分前にホームへ着いた。ホームを移動している時に発車ベルが鳴った。台湾の列車は地下鉄を含め発車ベルが鳴るので使い易い。
発車ベルはうるさいのでいらないなんていう人がいるが、西洋かぶれの普段列車を使っていないか、駅の近くに住んでいる人だろう。
ちなみに台湾のエスカレータは、大阪と同じく右側に立ち止り、左側を登る。

右に停車している快速相当の516列車で台南へ。3号車の指定席だった。運賃82圓(230円)。乗車率35%。袴橋階段横の5号車の前。13:35

3号車前。13:36

「アレッ、点字ブロックが柱で切れている」と思った。日本に帰ってから調べたら、貼られているのが突起が点の注意ブロックで、線路に落ちないためなので正しい貼り方だった。
調べたことを書くと、注意ブロックの内側に、突起が線の歩行誘導ブロックを貼れば、ホームを安全に歩けるようになる。

下写真は高鐵台北駅ホームだ。このようにすればよい。(線路は左側)

柱を避けるには誘導ブロックを4、5枚前から穏やかな曲線で柱の内側に迂回させる。
貼り方
ちなみに、点字ブロックは1965年に日本で考案されたものだ。
まあ、日本でひどい点字ブロックを見るし無い駅もある。台湾でちゃんとした点字ブロックが採用されているのは、すごいことかもしれない。

乗った列車ホーム
Google地図の高雄駅。なるほど、ホームまで遠かった筈だ。駅舎から長い袴橋でホームを繋いでいる。工事中だからだろうか。

516列車は上写真の上から3番目、下から2番目の2番ホームに停まっていた。(一番下の1番ホームは小さい)

高雄駅を出発した快速列車の車窓から。新幹線の延長工事か?
動画


車内で座席指定でない切符(多分、定期券の学生や切符自販機で購入)の人は、適当な空いている席に座っていた。

切符は台南駅を出る時の自動改札機に取られた。


台南駅  14:34

台南は雲が薄い曇りだった。そして暑かった。

徒歩で孔子廟へ。七叉路のロータリーで一本道を間違えてしまった。
なかなか着かないので横道を見たら、300m先に緑が繁っている孔子廟らしきところが見えた。5分程度のロス。


孔子廟

孔子廟に着く。14:57


14:58

願いを書いて壁に貼ると叶うという。
学業の神様らしく、どこそこへ合格したいという願いを紙に書いてあるのが多かった。
願いを書く紙は、入場券と一緒にくれる。私も書いたが内容は言えない。


入場料25元。

もらったパンフレット。同じ内容だろう。漢文は短い。英文は長い。日本文は中間だ。漢文は書くのが遅いが、読むのが早いと言われるのが分かる。


孔子廟から徒歩で赤嵌楼へ向かう。
途中に見えた市立文学館。日本統治時代の建築という。入場せず。15:21


モデルさんが花嫁衣裳で写真を撮っていた。15:21


赤嵌楼(チーカンロウ)  15:39

入場料は多分50圓(入場券を無くした)。
この前からタクシーに乗り、市街から離れたところにある高鐵 台南駅へ。25分、料金450圓(1260円)。

高鐵 台南駅に16:10過ぎに着。
自由席の混雑を心配し、指定席が購入できるであろう係員のいる窓口で切符を買った。
切符は別に要望したわけではないが指定席だった。
台南駅で切符購入後15分程度待つ。その間、暑いのでアイスクリームを食べる。

高鐵 台南駅  16:26


16:28


新幹線(高鐵)で台北へ。

運賃1,350圓(3,780円)。

先頭の3両が自由席だがガラガラだった。我々が乗った車両は乗車率50%。


1718列車は、各駅停車のこだまタイプの新幹線だ。
新幹線内の電光掲示板で台南市の天気をやっていた。温度は26〜29℃だった。暑かったはずだ。
気づいた時の最高スピードは299km/hだった。この列車の運行は五・日だから金、日曜。


台北へ着く。


西門

台北火車駅の隣にある西門駅まで地下鉄移動。
西門駅前。19:22

餃子屋さんで、餃子と麺、青菜炒の夕食。
味は普通の店だった。入って気づいたのだが、チェーン店らしく、値段は安くお客に学生が多かった。
注文は昼食と同じく伝票に数字を記載するシステムだった。
西門散策を切り上げ駅に向かう途中に、最初の台北訪問時に入った美味しいので有名な餃子屋を見つけた。
ここが西門にある店だったことを忘れていた。夕食はここで食べたかったが、チョット見つけるのが遅かったなア。

西門にはワタミ、ユニクロやらの日本の店が多くある。
台湾系のほとんどの飲食店は、道路と店内の間に扉がない。日系の飲食店は100%扉があることに気づく。



2012.11.03(土)

8時にホテルを出た。今日は台北市内観光だ。


故宮

士林駅からタクシーで故宮へ。入場料140圓。
故宮は、台北に来れば必ず訪れたい場所だ。3度目になる。
前の2回に許されていたカメラの持ち込みが禁止されていた。
前回までは、フラッシュ禁止だが書画系以外には撮影が許されていた。
前2回は見学者の70%が日本人観光客で館内は空いていたが、今は95%が団体の中国人観光客で館内は混雑する。
彼らは時間的余裕がないのか、真っ先に一番人気の彫刻展示がある博物館3階へ直行する。
我々も館内を一通り見た後、30分並び3階にある有名な宝物「肉石、白菜、オリーブ種の船、17層の象牙球、他」を見た。

以下の写真は故宮HPより。肉は石に着色しているらしい。そうだよなあ。 
白菜は着色していない。自然石のままだ。誰にでも分かる見事さだ。  
オリーブ種の船。この種色は紙が焼けるように焼けたのか、釉薬の色か?一粒の種を刻んだのか、部品を組んだのか?
象牙球。作るのに3代60年かかったそうだ。写真は動画からのものなので縦長になったか。  
王羲之「快雪時晴帖」は、写真だけで展示はなかった。快晴は雲ひとつない晴れという意味なので、「快雪」は真っ白な雪景色のことなのだろう。「快雪時晴」とは「真っ白な雪景色の晴れの日」の意味なんだろうか?
右端は今回の入場券


王羲之(303年 - 361年)の書体はなんとなく、小野道風(寛平6年(894年) - 康保3年(967年2月9日))の書体に似ている。まあ、小野道風がまねたのだが‥。
下は小野道風の書。
上野の国立博物館所蔵の円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書(国宝)。


故宮から、鼎泰豊での昼食のためタクシー移動。
バス乗り場まで歩こうとして、建物の外に出たら丁度、お客を乗せてきたタクシーが目の前に止まったので乗り込んだ。500圓(1,400円)。
途中、自動車専用の高速道路を通ったが通行料は無料だ。
国内物流費用も国際競争力に大きな影響を与える。さすがの貿易立国だ。
というより高い効率を持つ製造業にたかり、高い料金を取る日本の高速道路システムが異常で異端なのだろう。
3年半前に民主党がも政権を取ったときに無料化を言っていた。
正しい考えだが、既得権益者への突破力が無く、反対に既得権を多くして彼らに高笑いされてしまった。
結局、日本の2012年10月分、貿易赤字は5,490億円という「つけ」を払う国になった。このうちの、何十パーセントかは、医療や輸送などで既得権保護をしている日本社会の仕組みが効率的でなく経費が高いせいだ。


鼎泰豊   11:36

テイ・タイ・ホウと読んでしまうが「ティン・タイ・フォン」と読むらしい。

店の入口にいる店員さんに名前と人数を伝え順番待ちをする。
注文伝票も渡される。ここに並んでいるお客の6割は日本人観光客だ。
店員さんも日本語を話す。
また店名にカナが振ってあるのがうれしい。
注文伝票へは適当に書いていたら、店に入るときに店員さんにチェックされ日本語で「注文が多すぎますね。ここの部分の注文は半分に減らしたほうが良いですね」などとと提案された。
言われる通りにすると言ったら店員さんが「店内で追加注文できますからね」と言いながら伝票を直した。
接客も素晴らしい。
店員さんから3階へ行けと言われ向かった。3階に着いたら席を指定された。

小籠包(普通、カニ味噌)と麺、青菜炒を食べる。935圓(2,618円/2人)。
ここの本店は2度目。ここの小籠包は、おいしい。本店が支店より断然美味いレストランチェーンが多いが鼎泰豊もそうだ。
前回、食べたシンガポール支店の小籠包は、何だったんだと思う。

また、カニ味噌小籠包は、数年前に食べた上海の南翔饅頭店のほうが上だ。
較べては可哀想だが、私が時折小籠包を食べに行く浜松町の新亜飯店よりここの本店が当り前に美味い。
シンガポールだったら浜松町だ。


腹が膨れたところで、歩いて中正紀念堂へ。
鼎泰豊の前に地下鉄黄線の駅(東門駅)が出来ていた。士林駅から地下鉄のほうが到着が早かったのだろうが、地下鉄開通を知らなかったので仕方ない。


中正紀念堂

正面階段は工事中で入れない。12:26

入場無料。

展示をぼんやり見ていると、この部屋に来る。ちょっとドッキっとする。12:45

よく見ると机の正面がこちらを向いている。こういう展示っていろいろと気を使って難しいものなんだろう。

10年以上前に来た時は、館内にほとんど人がいなかった。
人気が無いので、勝手にここに入って良い場所なのかと迷った。そして入館客は日本人だけだった。
今回はそこかしこに人がいた。混雑には程遠いが人数は50倍以上になっている。今の入館客の8割は中国語を話す。
展示物には日本語の解説がある。

3階。  12:51

衛兵の彼は、動かないで立つ事が仕事だ。
私がまじまじとジーッと見ていた約20秒の間、普通に目を開いていたが瞬きをしなかった。
彼が軍隊に入って「ここがお前の配属部署だ」なんて言われたときに嫌だったろうなあ。
でも、彼は動かない仕事で生活をし、家族を養っている。
一階にエレベータに乗る衛兵交代要員がいた。指導員も随行していた。
前回来た時も、随行指導員を見ており、鋭い語気で仕事中の衛兵にヘルメットのかぶり方を直したり、ネクタイを直したりしていた。
いじめているようで、不快に思った。前回は偶然に現場指導をしている時間に来たと思ったが、今回も見たので常時随行しているのだろう。
邪魔なだけだと思う。我々観光客には、指導員が何故随行しているかが、分からない。
直立している衛兵は観光客が多いほうがやりがいがあるだろう。
前回の訪問時のように、誰もいないところで直立不動の体勢を取り続けるのは、空しいものだ。

終戦時に中国の総統だった蒋介石は日本にとっての恩人といわれる。
敗戦時に悪いのは日本政府で国民じゃないといって、中国は日本からの戦争賠償金を放棄したのだ。日本はその50年前の日清戦争時に清国から賠償金や土地をむしりとったにも関わらずだ。
またルーズベルトから「沖縄はいらないか?」問われた時も、将来の日本との紛争を見越し「いらない」と言ったという。
その思考は流石の大人物でサラリーマン的人物でない。戦後の日本の発展は彼のおかげでも有る。

13:07

大きい写真

中正紀念堂の正門。  13:10


地下鉄中正紀念堂駅から、台北車駅経由で市政府駅へ。

市政府駅から歩いて101ビルへ。駅から10分以上歩く。13:56

このビルは中国の塔のような形で相輪のようなものもある。
日本の塔からのイメージでは全体が相輪のようでもある。高さ509.2m。

101ビル

ビルに着いたが、展望台への入口が分からなかった。
ビル内をうろついて5階に切符売り場があるとの案内を発見したのは、ビルに着いて7、8分後だ。
切符を買うときに係員から30分待ちだけれど良いかとの確認があった。
実際、エレベーターに乗るのに30分以上待った。エレベータがすごく速い。
ここも見物客のほとんどが中国人団体観光客だ。故宮といい、中国人観光客の量は恐るべしと思う。
景色は圧巻だ。台北の観光地は故宮がダントツの1位だが、2位はここであるのは間違いない。14:42

89階が展望台。右下は国父(孫文)記念館。大きな写真

14:42


14:49

上写真の「キ」形の建物が、市政府(市役所)だ。周りの民間ビルよりも、堅実・普通の建物である。
日本の公務員も台湾の公務員も、自分のためにお金を使い、楽をし良い思いをしたい欲は同じだと思う。
日本のお役所のように、税金を湯水のように使った豪華で堂々とした建物ではないので、台北では自分たちへの欲を抑え日本より立派な行政が行われているのではと推察する。

14:50

写真は89階のものだが、階段で91階の屋外展望台まで登れるようだ。帰国後気づいた。
雨ざらしの展望台なので風が強いと登らせないらしい。このとき気づかなかったので開いていなかったのだと思う。
91階だと450メートルでスカイツリーの上部展望回廊と同じ高さだ。

動画

降りるときは階段で88階まで降りる。88階は珊瑚などの売店になっている。
降りるエレベーターは、15分待ちだった。
5階に降りたら乗車のための待ち行列がもっと長くなっていた。多分、45分待ちだろう。


101ビルは表面がギザギザなビルだ。しかも上が大きい。このため窓拭きのゴンドラをビル側に引っ張る仕掛けがあるに違いない。
「どんな機構かなあ」と思ってインターネットを調べたらありました。最後から2分前だ。
引っ張るんじゃなくて押し出すんですね。これならゴンドラの仕掛けだけで済む。


また、風によるビル揺れ低減のため、ビル上部に鉄球を吊り下げている構造がある。
固い地盤上に建てているので、地震揺れより風揺れ対策が大切なのだそうだ。


14:00と印刷しているが、14:00にはまだ切符を買っていなかったゾ。450圓(約1,260円)。スカイツリーの3500円が高すぎる。

2011.07.11日経新聞。データがチョット古い。101ビル展望台の高さは390m?



疲れたので、地下鉄の市政府駅隣にある阪急百貨店1Fの喫茶店でコーヒーを飲む。228圓(638円/2杯)。


地下鉄の市政府駅から龍山寺駅へ移動。

龍山寺  16:39

大きい写真

16:39


入口のおばちゃんから10元で線香を購入。線香は電気花火のように手元が竹棒になっている。
ろうそくの火を線香へ移し一本ずつ、線香立てに投げ入れる。
皆さん投げると線香がきれいに立つ。初めての私はそうは上手くいかず斜めに刺さる。
手元の棒についている赤い色が、少し手に移る。

16:45


16:48

読経の声が境内に響く。
動画

動画

地下鉄で、暗くなる前に行天宮駅へ。

行天宮  17:28

大きい写真

17:30


行天宮駅方向へ2分程度戻って松江自助火鍋城へ行く。
この店は、最初に台北に来た時にも、混んでいたので気になった店だ。
店に入るのに30分近く待った。


松江自助火鍋城     18:11

入るまではどう注文するのか心配したが、片言の日本語を話す店員さんがいたので助かった。
注文の仕方
まず、受付の係員へ肉(豚、牛、鳥など人数分)を注文する。
案内された席には箸やたれを入れる小さな椀が置いてある。
すぐ係員が肉と卵と鍋を持って来て、鍋に油をしき肉と玉ねぎを炒める。
肉に火が通ったら係員が鍋にスープを入れる。このとき、ご飯のオーダーを係員が聞くので頼む。
店の奥にある棚に、野菜や魚、豆腐、ソーセージ、麺などの、皿やかごが置いてあるので、欲しい食材を勝手に持ってくる。
たれ用の醤油、豆板醤などもそこに置いてあるので自分の椀に入れる。
食材を自分で鍋に入れながら食べる。
空になった食材が入っていた皿やかご、ビール瓶は、足元に置くのがルールらしい。
我々が頼んだ肉は牛と豚。ご飯は一膳頼んだ。棚から持ってきたのは、白菜、小松菜、ネギ、はまぐり、えのき、麺だ。
最後に、卵とご飯を入れ、おじやにして食べた。
お客の皆さんは、10枚もかごやお皿を足元に置いて食べていた。
出る時は係員へ「チェック」というと足元の皿やかごを数える。レシートを持ってレジでお金を払う。
店名に自助とあるのは、棚からセルフサービスで食材を持ってくるという意味だったのだ。
美味かった。

ホテルから行天宮駅の往復時に横を通るのだが、いつも外に客が並んでいた。


レシート。695圓(1,946円/2人)。

人気店は安くて美味い。


これで台湾観光を終えた。

行天宮近くにいたお坊さん、年取った乞食、盲目のサックス吹きへ、持っていたコインを全て渡した。(もちろん、松山空港でコインも両替できるのを知っていた)


2012.11.04(日)

安いツアーだったので、5:30にホテルまでツアーの大型バスが迎えに来て、松山空港へ。
我々がバスの最後のお客だった。最初にバスに乗った人のホテルでは5時ごろに迎えに来たのだろう。

7:20に離陸。11:10羽田着。



終わり


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その他

日程表


初日に連れて行かれたみやげ物屋の隣でビール35元と水25元を買った。ビニール袋は1元だ。



テレビ
ホテル部屋では、ほとんどCCTV4を見ていた。
NHK国際放送は芸能・スポーツチャンネルのようでニュースをほとんどやらないが、CCTV4は100%ニュースで、今の時期は内7割が日本のニュースだ。NHKよりも日本のニュースが多い。
もちろん尖閣列島に関するニュースが多い。
何とか智恵とかいうおばあさん歌手の聞きたくもない歌を聞き、アナウンサーにヨイショされ、うれしそうな顔で自慢話をする姿を見るNHKよりは、時間の無駄にならない。
11月2日(金)夜のニュースは、中国の監視船が尖閣領域に入ったのがトップニュースだ。尖閣諸島の動画は、日本のテレビ局のものより緑が多い角度から撮られている。
「米国が尖閣の領有権に関しては不干渉の立場だと言った。」なんてことは、日本がせっかくポチしていたのに、ざまあみろ的な扱いで、2番目のニュースだった。
下のテレビ画面写真は、そのときのもの。動画(資料ビデオ)は日米による奪島演習だ。グアムで9月に行われた日米の奪島演習だろうが、ビデオは日本では見たことがない。このビデオはいろいろなニュースで使われていた。
視聴者に「ざまあみろ」と思わせるニュースだが、同時に尖閣奪取は容易でないと思わせる仕掛けだろう。CCTV4の編集者は良い仕事をする。
ちなみに、奪島演習は11月にも沖縄で予定していたが日本が、中国に対して刺激的だと言って止めた。オバマ政権はそれは中国に対して弱みを見せるものだと怒ったという。
字幕が「日美」で「美日」でないので何故かうれしい。「日本は米中なのになあ」なんて思う。
なお、他国の領土紛争に関与しないのは米国の対外政策の原則で、米国の駐中大使は「絶対に関与しない」と明言している。
安保条約第5条も双方は「自国の憲法上の規定及び手続きに従って」行動する、としているから参戦には米議会の承認が必要だ。
しかし、領土が絡まない戦争って少ないように思う。アメリカだって戦争に勝ったから日本を占領した。植民地時代だったら日本を植民地にしただろう。
そして武力行使になったら米議会がもめているうちに、尖閣は取られてしまうだろうなあ。
安保とはアメリカにとって自分勝手に安全を担保している条約だなあと思った。

3番目は、沖縄で米兵が家宅侵入し中学生を殴った事件で、現場の住居ビルと、沖縄知事が国へ文句を言っていた映像が流れた。多分、安保条約で日本の警察は米軍人の逮捕ができないなんていう解説も流れたにちがいない。
また、4番目は、数日前に初飛行した中国の「殲」ステルス戦闘機の対抗は、日本に配備予定のF35だ、なんていうニュースだ。
日本との軍事力比較表が出た。F35の飛行映像が出た。「殲」は出なかった。中国軍は日本を向いていると感じた。
その他は、日本の財政難のニュース、沖縄へのオスプレイ配備などで、最初から8番目までが日本関連のニュースだった。
次がアメリカの大統領選が史上まれに見る接戦とのニュースだ。最後のほうに温家宝首相が出たり、共産党大会関連など中国国内ニュースもあった。

野田総理が胡錦濤の話を聞き流したばかりに、中国での自動車販売は半分以下となり、日本への観光客がほとんど止まった。
野田さんは、自分の仕事が国民を苦しめる結果を出したならば、責任を取るのも仕事だと知っているのだろうか?。
徳川家光は鷹狩り後の食事で、吸い物に入っていた砂を噛み、腹を立て台所役責任者に切腹を命じた。雇われの身であっても男子の仕事とはそのように厳しいものだ。
雇う側のしかも政治家トップは、さらに厳しく自分の仕事の責任を取る必要がある。
だから、必死に考えながら、仕事である治世をする。結果、住みよい豊かな世の中になれば、治世は上手く行ったと評価される。民は付いて行くし、歴史に名を残す。
正しい判断が出来なかったら、仕事は失敗し、民心は離れ、切腹したり殺されたり追われたりで責任を取る。そして悪い名を残す。
ちなみに、家光に切腹を命じられた台所責任者は、切腹は構わないが自分の仕事に疵があったとの理由は困ると異例の抗議を行い、家光が髭を洗ったら砂が出てきたので切腹取消しになったという逸話で歴史に名が残った。
野田さんをはじめとする最近5代の首相の仕事は疵ばかりだ。

今のところ中国側が上手くやっていると思う。国有化以前は尖閣周辺の良い漁場を求めて、行儀の悪い中国漁船が年に数回来るだけで、日本側はそれを拿捕も出来た。今は日本漁船が中国の海上保安船から出てゆけと言われ、中国船を拿捕などできない。そして、毎日のように政府の船が堂々と入って来ている。
田中角栄と周恩来が「実効支配は今まで通り日本で良いが、どちらのものか曖昧のまま」ということで手を打ったのは私でも知っている。その約束を破って野田首相が国有化したのだから、中国は怒るだろう。

国有化は誰が提案したのだろう。踊らされた政治家もお粗末だが、提案したお役人も無能な人たちだ。そういえば、外務省が田中・周会談の議事録を紛失したとの新聞記事もあった。外務省の誰が責任を取ったのだろうか?

中国がヘタに動いて尖閣を占拠したら日本は独自戦力を増強して核武装論が高まり、日米安保を解消するだろう。日本が核武装すれば、韓国も対米安保を解消し核武装するだろう。
東南アジアや中東などでは、アメリカから距離を置き始める。

中国は今振り上げている手を簡単に下ろせないが、サラリーマン的集団指導体勢だから手を振り上げるまでは「やってやろうじゃないか」と決められるし、通関手続きの妨害などの、人間の本性に心地よい意地悪的な政策も「面白い」とニヤけながら決められるが、勇ましい事態の結果責任まで取りたい人はいない。
怒りが収まるまで「毎日、領海に入るがそれ以上のことはしない」ことで終わりだろう。

その時に、国民に「甘い!!」なんて不満がでないようニュースで「日米の奪島演習」のビデオを何回も流しているに違いない。
国民の反日感情を収めるのは、尖閣と違って簡単ではない。政府指導部にとって不作為で済む問題で、責任が曖昧な事項なので興味は薄く「バカな野田首相が起こしたことなので自業自得だ」と思い、また人を困らせる心地よさから放置されるだろう。
収めるには積極的に日本のイメージアップを図ろうと考えさせる動機を持たせる仕掛けが必要だろう。
日本国内や中国国内で、相互にお祭り(展示会や共同軍事訓練など)を行い、仲良くやってますよと報道させることかなあ。
鳩山さんが提唱した東アジア経済圏設立交渉開始などが一番なのだが、事前にアメリカに潰されるだろう。アメリカは日中韓などの全携帯電話やメールを盗聴しているので、そんな打ち合わせをしようものなら推進派政治家は小沢さんと同じく汚職疑惑で引っ張られたり、鳩山さんのようにマスコミに叩かれ無能の烙印を押されたりたり、元首相やチャベスのように病気にさせられる。企業だったら競合他社に受注が流れたり、極秘研究が漏れたりするに違いない。ここ  2  コピーなど(追加)。
iPS細胞の研究で、数年前から日米が先陣争いと、特許取得競争をしていると報道されていた。
米国の研究者が特許を一杯持ったがノーベル賞を取れなかったのは、彼らが電話やメールやクラウドにある山中教授の研究データを米政府から渡されていたのだが、それに気づいた山中教授はブラフのデータをメールしたりして、それに彼らが騙され置いて行かれたから、という話を聞いたことがある。

また、驚いたのがNHK番組の質の衰えだ。無能だけでは説明がつかない。無能と怠慢と番組への無関心だろうか。誰も興味など持たないが、担当者や管理者が頭を使わなくて済み、判断しなくて済み、責任を取らなくて済むスポーツや芸能などの番組を選んで放送している気がする。
お金と気を使うニュースの時間がほとんどない。インターネットニュース番組もCCTVや韓国は何チャンネルも持っているがNHKはない。
利権に守られる事業で、会社がボロになっているのが分かる。原発事故時も福島県民に心配するな安心しろと放送したが、NHK社員と家族をサッサと福島から避難させた。
私は3月11日から一週間は外国にいた。このときにCNNやCCTVなどの外国放送局は、連日24時間の大部分を福島原発からの放射能拡散予測を報道した。
NHKなどの国内報道機関は、福島からの放射能拡散情報を視聴者へ流さなかった。

読売新聞 以下はコピー
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、気象庁が同原発から出た放射性物質の拡散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していないことが4日、明らかになった。
ドイツやノルウェーなど欧州の一部の国の気象機関は日本の気象庁などの観測データに基づいて独自に予測し、放射性物質が拡散する様子を連日、天気予報サイトで公開している。日本政府が公開しないことについて内外の専門家からは批判が上がっており、政府の原発事故に関する情報開示の在り方が改めて問われている。
気象庁の予測は、国際原子力機関(IAEA)の要請に基づくもの。国境を越える放射性物質汚染が心配されるときに、各国の気象機関が協力して拡散予測を行う。
同庁では、東日本大震災当日の3月11日から毎日1〜2回、拡散予測を計算している。具体的には、IAEAから送られてきた放射性物質の放出開始時間や継続期間、どれくらいの高さまで上ったかを、風向きや天候など同庁の観測データを加えた上で、スーパーコンピューターに入力し、放射性物質の飛ぶ方向や広がりを予測している。
(2011年4月4日14時30分 読売新聞


上の報道があったとき枝野官房長官は国内報道機関より要請が無かったので公表しなかったと言い訳した。2011.04.04。
2011年3月15日午前中に放射能雲が襲うことを知らなかった首都圏の数千万人が被爆をした。
一立方メートル300ベクレルの空気を吸ったのだ(コピー)。その時、フランス大使館などは都内の自国民へ窓を閉め、しばらくの間家から出ないようアナウンスした。 ちきりん  ちきりん2
ちきりん2にある「思考の棚:各国テレビ局の報道内容表」NY9.11テロと管理人の私がベトナム(2011/3/11〜3/18まで滞在)で見た原発事故時のテレビ報道。

発生した場所・事件
NY9.11テロ:ニュース 福島第一原発事故:天気予報・ニュース
NHK
(日)
自国民の安否
(対象:日系企業に在籍する邦人、外資系企業は無視)
全国の天気と最高最低気温、波の高さ予報
(平常時と同じ内容。平常時にも時々風向予報きを放送するのだが、原発事故直後からの数ヶ月は一度もやらなかった。TBSだけは独自システムという風向き放送を4月か5月に1週間ぐらいやったが、止めた。)
BBC
(英)
テロの背景説明 福島からの風(放射能)がどこに流れるかの予報
CNN
(米)
現場のパニック状況 福島からの風(放射能)がどこに流れるかの予報
CCTV
(中)
- 福島からの風(放射能)がどこに流れるかの予報
まあ、悪いのは人で、自分は悪くないと逃げる。そして責任を取りたくないから無難で楽な「経営・政策・行政・報道」をするのは日本全体に蔓延している問題だ。
日本は宇宙へ荷物は打ち上げるが、有人宇宙船の打ち上げは外国に任せている。事故が起きた時に、外国のせいにして、自分達が逃げるためだと、ホリエモンが指摘していた。そのくせ、H2Aは信頼性が高いという自画自賛はシッカリ行う。
会社の財務内容が悪いのは円高だと言ったり、リスクを追う仕事は外注や外国に任せて、悪いことの責任は取らない行政が代表例だ。原発事故時もNHKをはじめとする日本の放送局は視聴者が最も必要としている情報を視聴者へ伝えなかった。
日本に帰ってきてからもNHKはニュース以外見ない。海外の野球やサッカーの試合放送、歌番組、大河以外のドラマをNHKに期待している人などほとんど皆無だろう。


ホテル
この9月に開業したばかりで新しくきれいだった。しかし、形だけの設備やサービスが目立った。
バスタブは子供用のように小さい。湯船にお湯を半分入れて入ったらあふれて洗面所床がビチョビショになる。部屋用履物がスリッパでなく底の高いビニール製つっかけだったのは、このためだろう。
結局、風呂はシャワーしか使えない。
連泊時、バスタオル、フェイスタオル、シャンプー、歯磨き、石鹸(小さな袋に入っているバスフォーム一つ。)は、こちらから電話でフロントへ要求(日本語でOK)しないと換えない。
なお、このとき固形石鹸を要求するよい。依頼すると係員がすぐ持って来て対応は良いが、電話が面倒だ。洗面所では顔を洗うと洗面器が小さいので、洗面器上のガラス棚に頭を打つ。
麺棒やティッシュは当然ながら置いていない。日本語は普通に通じるので、この部分は良い。
旅行会社(H○S)からの表は、部屋にインターネット設備が無いと書いてあった。
古い汚いホテルなのだろうと思いながら、泣く々PC系は持って行かなかったが、実際は開業したてで、楽天トラベルで調べると部屋でWifiが使えるようだ。
インターネットやメールは、風呂やトイレと同じく生活の一部になっているので、すごく残念だ。
一階ロビーに自由に使えるパソコンがあった。朝食は、おかず系や野菜の種類が少ないが、不満はない。
バスタブや洗面器の小ささ、朝食は日本の「スーパーホテル」に似ていると思った。
しかし、ここの小さなバスタブは、開口部が広くなっているので「使えるだろうけど駄目かな?」と思わせる形状だが、スーパーホテルのバスタブは開口部から狭いので「使えないだろうけど平気かな?」と思わせる形だ。
ホテルの経費節減を目的に「バスタブにお湯を張らせないでシャワーだけ」にさせたいのであれば、スーパーホテルの形状が正しい。
洗面器上のガラス棚は、取るか奥行き長を半分にすれば洗面器が使い易くなる。
朝食ブッフェ時に食材を取るトングが大きかったり、料理してある野菜が大きいままだったりで予測の2倍も盛れてしまう。など、オーナー側に経営ノウハウがないのだろうなあと思わせる点が多いホテルだった。
だんだんと良いホテルに変わっていくのだろう。
でもバックパッカー以外に石鹸を持ってゆく旅行者などいるのだろうか?日本人以外のツアー客は石鹸を持ち歩くものだろうかなんて考えた。
毎日一個/人のミネラルウオーターが付く。
 



最初の台湾訪問の14年前に泊まったホテル。康華大飯店。そのときは日本語が通じなかった。
今は日本語のHPまである。高いホテルではないが、14年前に良いホテルと思った。

懐かしかったので写真を撮った。今は地下鉄の行天宮駅の真ん前だが当時は地下鉄が通っていなかった。


台湾は日本人観光客に親切で、日本語が分かる人が大勢いて、日本の漢字が使えて気楽で良い。何度でも行きたい。


台湾は観光地として九州と同等だろう。野田首相の愚かな行動で、九州から中国人観光客がいなくなったのが残念だ。
台北は観光地としては、東京と同等だろう。京都・奈良より数段落ちる。野田首相の愚かな行動で、中国人観光客が東京どころか京都・奈良からも消えたのは残念だ。
奈良の大仏や興福寺宝物殿、正倉院の宝物は、中国人観光客で見物が一時間待ちになってもおかしくない。


レシートを空港のどこかへ持ってゆくと5%の消費税分が返ってくるらしいが、面倒なのでしなかった。


地下鉄の路線が増えが便利になっていた。最初に来た時は鼎泰豊へ行くときに路線バスに乗ったが、今回は路線バスに乗らなかった。
そういえば最初の時にバス扉に「下票」とあるのは「降車時にお金を払うバス」、「上票」は「乗車時支払い」というのを知ったなあ。

地下鉄は電車が2、3分毎に来る。電車の間隔は銀座線レベルだ。そして朝9時台でも座れる。地下鉄構内の通路が広い。車内や通路は混雑させない思想なのだろう。
そして国民が優しい国だ。初老の人へでも若者が席を譲る。念のために記すが、私は譲られたことはない。


物価が安い。半分から1/3ぐらいか。日本と台湾じゃ国民の購買力は変わらないんじゃないかな?すでに逆転していたとしても納得する。
日本は既得権益者が退かないので、非効率で物価が高い。日本のデフレの原因も物価が高いからだ。

高雄から台南への列車中で、傘の骨が折れているのに気づいた。
気軽に捨てられるように100円ショップで買ったものを持ってきたのだが「台南が雨だったら、明日が雨だったら、日本が雨だったら」と考えると捨てられず、家に持って帰ってしまった。

前々回の訪問時も前回も、台北でバイクと車の衝突事故を見た。前々回の時は交差点で、車とバイクがぶつかりバイク運転手が飛ばされた。すぐ立ち上がれなかったが、周りの人に支えられて立ち上がった。前回は歩いていたら、後ろで車とバイクがぶつかった、バイク運転手はすぐ立ち上がり、車の運転手へ文句を言っていた。2回とも50m以内で起きた。
今回は周りでバイク事故を見なかった初めての台湾旅行だ。


高鐵の「鐵」の字は新日鐵の「鐵」だ。若い頃、業者側技術者として出入りする時に、新日鐵の責任者から「金を失うじゃないぞ。面倒だがこう(鐵)書くのだ」と教わったなあ。
そして担当だった5年間、毎年元旦の0時を新日鐵社内で迎えたのを懐かしく思い出す。


旅行中、体重が1.6kg増えた。さあ、今日からダイエット再開だ。


両替レート:台湾元を買う時 0.35740圓/円(2.800円/圓)+手数料30圓だった。2012.11.01(木)15:17 松山空港内、台湾銀行
         台湾元を売る時 0.36670圓/円(2.727円/圓)+手数料100圓だった。2012.11.04(日) 05:51 松山空港内、兆豊国際銀行


新しくなった羽田国際空港を始めて利用した。十数年前の台湾行きも羽田だった。当時は羽田発着の国際便は中華航空だけだ。空港建物は小さく「小学校の体育館でももっと立派だよ」と思った。
今は普通の建物になっていた。下写真。2012.11.01 10:40。

早く国際便を増便して欲しいものだ。また、成田空港と違ってパスポートを見せる検問がない。
成田はどこかの利権団体へお金を渡すために検問を続けているのだろう。こんな無駄な仕組みが、何万、何十万と行われているため日本が貧しくなっていくのだ。
やっている人たちは日本のGDPが毎年20兆円減るよりも、税金に群がることで楽をして自分たちが手に入れる1万円を守ろうとする人たちだ。
政治家は、国からそんな無駄を無くすのが仕事のはずだが、票や千円をもらって無駄を守ってしまう人が多い。


帰国後、写真を見たら左上側に写りのおかしいところがある。
見たらミラーレスカメラの映像センサーに汚れがついていた。気づくのが帰国後になり、残念だ。PCを持って行ったのならば、バックアップを取ったはずなので、チェックできたのだが‥。
センサーの汚れは「浅沼商会のレンズクリーニングティッシュ(ノンアルコール&ウエットタイプ)50枚。アマゾンで436円」で拭いて落とした。


台北地下鉄路線図


高雄地下鉄路線図



鴻海精密工業のシャープ買収。会社経営の腕は大人と子供で、シャープという会社や株主にとって良い話なのだから、経営者は抵抗を止め早く諦めなよと思う。
今は駄目会社だが、その会社を買ってもらえる製品があるのだ。ちきりん

終わり

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