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愛宕神社

金沢文庫と富岡八幡宮 2012.01.14(土)

京浜急行の金沢文庫駅から住宅地を15分歩く。

称名寺の赤門に着く。12:49


称名寺が通称金沢文庫である。
門をくぐると正面に、仁王門がある。仁王像は結構大きい。写真では門の両脇に日に照らされた下半分が見える。12:50

門の横では、何人もの老年ボランティア説明員が名札をぶら下げてヒマそうにしていた。
ここの説明員の資格も、どこかのNPOが受験料やら資格発行料やらで、商売をしているのだろう。
NPOも資格対象が鎌倉だったら、受講者も多くそれなりに儲かるのだろうが、ここでは難しいだろうなあ。
もっとも地域でなく施設毎の説明員資格を発行しているならば、どうでもよくなる。
地域単位か施設単位か、両構えか、NPOはどんな説明員資格発行をしているんだろう、なんて考えた。

そういえば、昨年行った姫路城の門にも大勢の説明員が、たむろしていたのを思い出した。姫路の彼らは、市の公務員らしく半分仕事のようなことを言っていた。

仁王門の先の庭と池。12:50

称名寺は20年ぶりで、金沢文庫は初めてだ。

12:51


庭の横にあるトンネルの先が金沢文庫。12:55


トンネルの前からの称名寺。庭はほとんど広場だ。12:55


金沢文庫はトンネル出口にあるコンクリの建物だ。鎌倉時代に建てられた文庫のイメージで来るとガッカリする。12:55


特別公開されている「仏像からのメッセージ」を観る。入場料500円。


入場時にもらったパンフレット。


「小さな仏像内にも仏舎利や経典が入っているもんだ」と感心した。もちろん、仏舎利は粟粒みたいに小さい。

出展数は少なく、写真だけの出展もあり、見るほうも気が入らない。早々に切り上げた。

池を回って出口へ向かう。13:16


ちょっと遠いが、富岡八幡宮へ向かう。遅いが初詣である。海側の道を行く。

途中にある柴漁港。ぎっしりと船が停泊していた。13:36

約10年ぶりの訪問だ。

15年以上も前だが、ここで生きた蛸を買った。
家に帰っても、元気よく生きている。可哀相で誰も殺せなかった。最後に私の出番となったが、私も困り果てた。買うときに聞いた「塩をかけて揉んで、ぬめりを取ってから調理する」との話から大量の塩をかけたら苦しんで暴れた。更に大量にかけたら、突然グニャッとなって死んだ。
何とか料理をしたが、皆この気の毒な蛸を食べる気が無くなった。味わうどころではなく、残したかったが「残すと、死んだタコがなおさら可哀想だ」などと言いながら噛むのもほどほどに飲み込んだ思い出がある。しかし、今でも不思議なのがエラ呼吸のタコが、水から上げてから何時間も元気にしていたことだ。皮膚呼吸でもしているのかな?後で、調べてみよう。。

港には、なぜか同じ型の小さな漁船が並ぶ。先端が白い筆先のような係留用の杭も、この小さな船に合わせた間隔で、打ち込まれている。日本の漁業もノルウェイや中国、アメリカ、カナダなどが行っている大型漁船による漁業に変えるべきと考える私には違和感を持つ風景だ。この姿が漁民にとって楽な漁業なのであろうが、いずれ行き詰まり、漁民が税金投入を叫び始めるのが見える。
東北の新生するであろう漁港は、こんな風景にしては駄目だ。は13:37

原発事故後は、神奈川産の魚を避けているので、今回は見物のみ。港内のアナゴ丼店には、列が出来ていた。アナゴは取扱い量(金額)が大きいのに(からこそか?)、未だ線量調査されていないが、大きい値の放射線量が検出されている海底に住む魚だ。表(2012.03.02)

NHKによると2年数ヶ月後に東京湾の放射能が一番高くなるという。また、荒川河口に福島原発20キロ圏内の海と同じ濃度のホットスポットも見つかっている。関東平野の放射能が川で運ばれ河口近くに堆積したのだ。セシウムは遡ってきた海水に混ざると集まって(凝集)、もやもやした沈殿物になる。河口から上流へ8キロ遡ったところで1623ベクレル/sが検出されたのだ。その沈殿物は東京湾を南下しながら拡散するが、東京湾は閉鎖性が高いのでゆっくりとした拡散という。番組で気になったのは、直径10センチぐらいの筒で、表面を含んだ深さ10センチくらいまでを掘って、採取した泥の放射線量を測定していたことだ。放射能は表面に多いので、IAEAの基準では表面を測定する。単位も日本は原発事故直後に食物と同じベクレル/kgへ変えたが、原発事故前の日本やIAEAはベクレル/平方メートルだ。人間でも魚でも地表や海底面からの放射線を受るので、表面の放射線量が、体の受けるダメージと連動する。直径10センチの筒の表面積5x5x3.14=78.5平方センチ分は、1平方メートル=100000平方センチの127.4分の1だ。筒状に採取した検体は放射線量が少なく出るという魅力に、政治家も行政も学会もマスコミも転んだのだろうが、国家国民のためには不利益な測定単位だ。
学会に関しては今、大阪の橋下市長がツイッターで「大学教授は私大であろうが国立大だろうが、制度として国からお金をもらっているので、正しい意見が言えない」と言っている。また、マスコミは、国家機能の一部とも言われているので、圧力が掛かると正しいことが発信できない仕組みの中にいるのだろう。
こういう事故があると、自分たちを守るために都合の良いことを何でも行い、都合の悪いことは隠す政治家や役人が見えてくるものだなア。
NHK放送の水底土壌の放射性セシウム濃度図(2012.01.15)。群馬県のグラフは山に囲まれた湖。


海洋汚染シュミレーション
政府は何故このようなシュミレーションを出さないのだろう。海外の国より日本が一番必要な情報だろうに‥。

ようやく出た。2012年3月に気づいた。
国土の汚染地図
それにしても0.1μSv/h以下は一律に切り捨てているけど、そんな地域でもお茶や椎茸などは500ベクレル以上が普通に出ている。
0.1μSv/h以下は0.01μSv/h単位の汚染地図も出すべきだろう。
国民へ情報を隠す卑怯者政府は管政権だけにして欲しいものである。


柴漁港のあたりから延々と荒地の横を通る。荒地は米軍の接収地だ。何回も通っているが、ここで車や人影を見たことはない。フェンスは手前と奥にあり、2重になっている。
米軍にしてみれば大きな金づるとなっている土地なので、使わなくても持っておくのだろうが、早く返して欲しいものだ。13:49

しかし米軍利権に手をつけようとする政治家は、米国のデータベースからか何故か悪い情報が漏れ出て来て、マスコミも非難を始め、同時に官僚も動かなくなり、他の政治家も逃げ出す。結果、田中角栄や鳩山由紀夫のように潰されてしまう。鳩山さんの普天間飛行場のグァム移設案のときも、中国や北朝鮮に備えるだのと評論家やマスコミ、政治家、官僚が一斉にやかましくなった。北朝鮮対応なら韓国が最適だろうし、中国ならばグァムでもフィリピンでよいだろう。歓楽街がない日本国土でよいなら硫黄島でよい。まるで、韓国やフィリピン、グァムという地域は、無いかのような意見ばかりだった。田中のロッキードも、田原総一朗は冤罪だったと言っている。


戦争に負けるとは、70年後でもこんな支配のされ方をされてしまうということなのだろうが、米軍駐留をおいしい利権構造にされたままの日本の政治家もだらしがない。米国がリスクを負った戦いに勝ったのは70年前だ。その間、日本からタップリ吸い上げたのだから、米国にこれ以上欲張らないでほしいと、日本国民側としては思ってしまう。
米軍利権は難しい問題だ。逆らわなければ静かでおとなしく、祟りが起きないが、甘い汁は吸われ続ける。勇気を出し知恵を絞って、不思議なことが起きないようにし、間違っていることは正すのが政治家の仕事だろう。しかし、こんな考えもあるらしい。


途中にあった幼稚園。砂場はシートが掛けられ使用禁止だ。こんなところも放射能被害だ。



この地域の上空はトビが舞い、地上はメジロやスズメ、ヒヨドリが木々を渡り、海ではマガモが潜り餌をあさる。
我家の近くにある池のマガモは上半身を水面に突っ込んで餌を取っているが、ここのように全身を潜らせるのを見たことがなかった。マガモの潜っている時間は20秒ぐらい。3〜4メートル水中を移動していた。

富岡八幡宮は下写真の小高くなった森だ。カメラのモードスイッチが動いてしまい、ぼやけた写真になった。
富岡八幡宮の手前に見える海岸は、海側から見て金沢シーサイド団地の内側になってしまったが、昔からの海岸だ。

上と下の写真は、昭和後期に造成された埋立地から撮っている。この辺りの海はきれいである。魚が泳いでいるのが見えるが、釣り人はいない。

周辺が埋立てられる前の富岡八幡宮は、海に突き出た小山にある森だった。神社に相応しい神々しい場所だったのだ。
富岡崎とか、「崎」という地名が付いていても良い場所だ。
小山の森のてっぺんの高さは十数階建てのマンションぐらい。上写真、右にあるマンションより少し高い。


ここで数ヶ月前に見た風景を思い出した。原発事故前は、ここの近くの八景島周辺の岸壁に、大勢の釣り人がいたのだが、前回は釣り人が1/20もいなかったのだ。

2012.02.24に再び訪れた富岡の岸壁。釣人に一番の人気だった公園前にある右端岸壁だが、釣人がほとんど消えた。

首都圏の住民が、放射能を避けようとしているのが分かる。
それにしても、不思議なのは、川崎から横浜のスーパーに福島産の野菜は、最近になってようやく見なくなったが、福島産の果物は売っていることがある。
そして、野菜は、北関東や東北のものが多いことだ。我が家では気味が悪い北関東産の野菜(白菜、春菊、ねぎ)を避けたので、今年の冬はまだ鍋料理を食べていない。
ちなみに、国産肉も避けている。米は西日本や外国産が売っていないので、青森と北海道産にしている。



富岡八幡宮

埋立地に建つ金沢シーサイド団地内の商店街を横切り、ようやく富岡八幡宮に着いた。
金沢文庫駅からここまで、一度も座らずほとんど歩き通しだった。
昨年の正月は参拝するまで、喧騒の中を何十分も並んだが、今回は遅いのでガラガラで静かである。
鳥居前で、初詣の一句。
 歩を緩め 鳥居前で 二度の拝い。14:24

富岡八幡宮は、源頼朝が建立した由緒正しい神社だ。石垣も立派である。
門前の繁華街の門前仲町にある富岡八幡宮は、ここの子供にあたる分社だ。
しかし、ご本家であるこちらの周辺は住宅地と公園で、参拝客用の店は無い。

参拝後の拝殿前で、新年から2週間近くも経ち、人が少なく静かな神社への初詣を題に二首。
 初詣 飛ぶ鳥の声 聞きながら 良い歳祈る 富岡の宮。
 日遅れで そろりと入る 初詣 遠慮しないで 拍手を打つ。14:27

帰路につく。
歩き疲れていたので座ろうとコーヒー屋さんを探したが、駅まで無かった。

京急富岡駅に到着。14:40


終わり。

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2012.06.29日経



結構いるもんだ。




なお、大阪市福祉局によると、大阪市民約267万330人(2012年3月末現在)中、5.7%にあたる15万2870人が生活保護を受給している。
さらに市内24区の中で突出して受給者が多いのが、日雇い労働者が多い「あいりん地区」を持つ西成区で、人口12万737人(今年3月末現在)のうち、ほぼ4人に1人にあたる2万8340人が受給している。
大阪市は大変だ。
2011.12データ


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